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2018年5月

健診結果を生活改善に活かそう ~尿酸値~

尿酸値の異常、放置すると

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尿酸値が高い状態を「高尿酸血症」と言います。
高尿酸血症を放置すると、尿酸が結晶化して体内に蓄積し様々な病気を発症する原因となります。

最も代表的な病気は、「痛風発作」と呼ばれ、急性関節炎(激痛)がおこります。
痛風発作は足の親指、足の甲や足首、膝などでおこり、通常は1週間程度で自然に治まりますが、
尿酸結晶が腎臓にたまり腎機能障害を起こすと、尿毒症や腎不全など命にかかわる病気につながる
危険もあります。
 

尿酸とは

「プリン体」という物質が体内で分解された後にできる老廃物です。プリン体はエネルギー物質で
常に体内で作られていますが、健康な状態であれば、血液を流れたあと尿や便、汗などで排出されます。
 

尿酸値を調べる検査

(基準範囲) 尿酸(2.1~7.0㎎/dl)
 

痛風予防のためのポイント

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プリン体の多い食品、塩分の多い食品を控えましょう  

肉や魚の内臓、魚卵などプリン体が多く含まれるものの摂りすぎに注意しましょう。  
高血圧は痛風に頻度の高い合併症です。塩の摂りすぎにも注意しましょう。

お酒は適量を心がけましょう  

アルコール自体に尿酸値を上げる作用があります。プリン体の少ないアルコールであっても  
飲みすぎには注意しましょう。

水やお茶をたくさん飲みましょう  

たくさんの尿で尿酸を排泄するため、水やお茶を1日2L以上飲みましょう。

適度な運動をしましょう  

無酸素運動は尿酸値を上げる原因になります。有酸素運動を続けましょう。
 

                       株式会社メディエイト 保健師 新井 望
 

健康診断で自分自身の体調をチェックしましょう。

健康診断を受けましょう

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なかなか健康診断を受ける時間が取れず、何年も先延ばしになっている方もいらっしゃると思いますが、やはり健康を維持する為には「健康診断」で定期的に自分自身の体調や体の状態をチェックすることが大切です。

健康診断では、高血圧・糖尿病・高脂血症などの生活習慣病や、各種の癌などの病気を早期に発見できるだけでなく、検査結果に異常があった場合、それぞれの疾患に合わせて、医師を始め看護師・栄養士・薬剤師などから、生活習慣や食生活・内服薬に関する相談や指導を受けることが出来たり、より詳しい精密検査が必要な場合には、各専門医を紹介して貰うことが可能です。
 

健診結果を共有しましょう。

私が消化器内科医師として長い間健康診断に関わってきた経験から、全ての患者様に個人的にお勧めしていることがあります。

健康診断は、まず定期的に受けて頂くのが最初の第1ステップですが、その次の第2ステップとして大切な事は、健康診断の結果について医者からの指導を受けるだけでなく、検査結果をご家族や特に親しいご友人と共有したり、健康に関して話し合うきっかけにして頂きたいということです。

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健康診断の結果は個人的な事であるために、家族をはじめとして周りの親しい方々で話し合うことをされていない方も多いのですが、健康問題を解決する為には、日常生活の食事療法や運動療法が薬物治療と同じくらい重要であり、さらにご家族や周りのご友人の協力があると、治療効果がアップすることが多い為です。

また自分以外の人と健康について話し合うことをきっかけに、自分の生活習慣の問題点が見えてきたり、ほかの方の生活習慣から、取り入れやすい方法を学ぶ機会が生まれます。

実際に、長い間ご家族にはご自身の疾患に関してお話しされていなかった方が、その疾患が原因となる深刻な病状になられてからご家族が知る場合も多く見られます。

ご自身の為だけでなく、将来的にご家族に関わる糖尿病や緑内障などの遺伝性の疾患や、家族内で感染する可能性のあるヘリコバクターピロリ感染症などもありますので、健康診断を受け取り、医師からの指導を受けた後には、周りの親しい方々と健康について話し合う機会を設けて頂きたいと思います。
 

                   株式会社メディエイト 産業医 望月 香織 (Kaori Mochizuki M.D)
 

禁煙しよう

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毎年5月31日はWHOが定める「世界禁煙デー」です。
自分自身や、身近な方の健康を守る為にも世界禁煙デーをきっかけに、禁煙しましょう。
 

たばこと有害物質

たばこには、ニコチン、タール、一酸化炭素など、200種類以上の有害物質が含まれています。
近年、大気中に浮遊しているPM2.5による健康被害が懸念されていますが、実はたばこの煙にもPM2.5の粒子が多く含まれており、大気中のPM2.5よりも毒性が強いとされています。

たばこの煙は、肺がんをはじめとする多くの癌や呼吸器疾患、脳卒中や心筋梗塞、歯周病や胃潰瘍など様々な病気を引き起こし、喫煙を続ければ身体にどんどん悪影響を及ぼします。
そのリスクは喫煙者だけではなく、受動喫煙にさらされた周囲の人にも及びます。
 

喫煙とメンタルヘルス

たばこがストレス緩和につながると思っていませんか?
実は、喫煙者は非喫煙者に比べ、うつ病や不安障害にかかる確率が70%も高いとの結果もあります。

喫煙者の中には、喫煙が不安やストレスを軽減すると思っている方もいると思いますが、実際には、喫煙によるリラックス効果は一時的なものなので、すぐにたばこに対する禁断症状と吸いたい欲求に取って代わられます。

長期喫煙していた人でも、禁煙に成功すると、うつ病や不安障害の割合は非喫煙者と同等に下がる様です。
また、禁煙に成功するとこで、ストレスの根本原因を減らす事もできます。 禁煙で、身体と心を健康にしましょう。
 

禁煙治療

以下の要件を満たしていれば、保険診療(自己負担3割)で禁煙治療が可能です。

①前回の治療の初回診療日から1年経過していること。

②健康保険が適用される「禁煙治療を受けるための要件」4点を満たしていること。  
 □ ニコチン依存症を診断するテストで5点以上  
 □ 35歳以上で、〔1日の平均喫煙本数×これまでの喫煙年数〕が200以上  
 □ 1ヶ月以内に禁煙を始めたいと思っている  
 □ 禁煙治療を受けることに文章で同意している

③健康保険で禁煙治療が受けられる医療機関であること。 

禁煙は自分一人ではなかなか達成できないので、病院でのサポートを受けながら禁煙を続けてみませんか?
                                               

                             株式会社メディエイト 保健師 新井 望
 

麻疹の罹患予防について

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2018年は特に海外から訪れた人が感染源となって、はしか(麻疹)に罹患する方が急増しています。
通常、麻しんは毎年春から初夏にかけて流行が見られ、特にアジア地区(タイ、フィリピン、台湾、
インドネシア等)に旅行された方や観光客から罹患する機会が増えています。

人の行き来が増えるゴールデンウィークに感染が更に広がる恐れがあり、厚生労働省も各自の
予防接種歴の確認や罹患歴を確認するなど、麻疹の罹患予防を推奨しています。
 

はしか(麻疹)とは?

パラミクソウイルス科に属する麻しんウイルスの感染によって起こる急性熱性発疹性の感染症です。
麻しんウイルスは人のみに感染するウイルスであり、感染し発症した人から、また別の人へと感染
していきます。

感染力は極めて強く、麻しんに対して免疫がない人や全く麻疹の予防接種を受けていない方が麻しん
ウイルスに感染すると90%以上が発病します。
 

潜伏期間

感染後10-12日を経て発症
 

症状

1 38度以上の高熱と風邪症状(咳・鼻水・喉の痛み)と結膜炎症状が出現。稀に下痢・腹痛も伴う

2 口の中に1-2mmの発疹が出現。
↓ 
3 口内炎が消失し、少し解熱するが半日くらいで再度 38度以上の高熱が再度出現

4 耳後部、頚部、前額部から鮮紅色扁平な発疹が出現し、翌日には顔面、体幹部、上腕におよび、
  2日後には四肢末端にまで発疹が広がり、38-39度台の発熱が3~4日間続く。

5 解熱し、発疹は退色し、色素沈着がしばらく残り、僅かの糠様落屑残り、喉の痛みなどの風邪
  症状も次第に軽快する。 脳炎や心筋炎などの重篤な合併症のないかぎり7~10日後には回復する。
 

感染力

麻疹のウイルスは非常に感染力が強く、せきやくしゃみを浴びた場合だけでなく、空気中のウイルス
を吸い込んでも感染します。
 

重症化

麻疹はときにウイルスが脳や心筋に入り込み、脳炎や心筋炎を引き起こし、稀に後遺症が残って
しまう場合もあります。
 

予防接種

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日本では、H18年から乳児期に1回だけだった定期接種を2回に増やしましたが、S53年からH18年
生まれの方は1度しか麻疹予防接種を受けていない場合が多いこと、また40~50年前に比べて
幼児期に麻疹に自然罹患する確立が少なくなっていることから、麻疹の抗体を十分に持っていない方が
多く、免疫が十分でない事から、近年罹患の可能性が高まっています。

また、幼少期に"はしかに罹患した経験がある"と思っていた方でも、発疹は小児期に罹患する様々な
別の感染症でも見られる症状の為、実際にははしかには感染しておらず抗体を持っていなかったり、
予防接種を一回受けていても抗体値が充分でない場合もある為、家族やご自身の記憶に頼らずに、
抗体を充分に持っているかどうかを医療機関で改めて確かめることを厚生労働省も推奨しています。
 

費用

成人の場合は、風疹との混合ワクチンの任意接種と抗体検査は全額自己負担になります。
それぞれ自由診療の為、初診料+検査料がかかりますが、各市町村で費用を助成している自治体があります。
 

麻疹ワクチンの注意事項

麻疹ワクチンは、いわゆる病原体となるウイルスや細菌の毒性を弱めて病原性をなくしたものを原材料として
作られた"生ワクチン"の為、妊娠を希望される女性は8週間(2ヶ月間)の避妊が必要です。

また、接種を受けた方全員がワクチン接種後10~14日間に、発疹・発熱などが出現してしまう可能性は軽度
ですが(5-13%程度)ある為、ワクチン接種後に頭痛、高熱、風邪症状、口内炎、発疹が出現した場合には
早急に医療機関を受診する必要があります。
 

まとめ

海外旅行は勿論、主要な駅、空港、観光地など、人がたくさん集まる場所にゴールデンウィークに行く予定の
ある方は、まずご自身の予防接種歴を確認し、抗体検査を受けて頂いて充分な抗体価を持っているかどうかを
確認し、抗体価が充分でなかった場合には、早めのワクチン接種をお勧めします。
 

                   株式会社メディエイト 産業医 望月 香織 (Kaori Mochizuki M.D)