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2014年4月

つらい...花粉症シーズンを乗り切ろう! 《Vol.32》

今年もまた、この季節がやってきました。

日一日と春めいてきました。しかしこの時期、花粉症に悩まされている方も多いのではないでしょうか。

日本気象協会によると、今年は「東海から東北において、花粉の量が例年に比べ少なめ、他の地域は例年並み」と言う予報が出ています。しかし花粉が多かれ少なかれ、つらい症状が出ることに変わりはありません。しっかりと対策を講じて、この季節をうまく乗り切りましょう。

花粉症が発症するメカニズム

花粉症とは、体内に入ってきた異物(花粉)に対し、抗体を作ってその異物を排除しようとする免疫反応です。
一般的に免疫反応は身体にとって良い反応ですが、時にそれが過剰になり、生活に支障が出ることがあります。このように免疫反応がマイナスに働いてしまう場合、アレルギーとなります。しかしアレルギーの素因を持っていない人は花粉症にはなりません。

アレルギー素因を持った人が、数年から数十年花粉を浴び続けると、抗体が十分な量になります。この後に再び花粉が身体の中に入ってくると、くしゃみや鼻水、涙などの症状が出現します。これが花粉症の発症です。

また大気汚染や空調による室内環境の汚染、喫煙やストレスなども、花粉症患者の増加や症状の悪化に影響があると考えられています。

こんな日は要注意!

  • 晴れて気温が高い日
  • 空気が乾燥して風が強い日
  • 雨上がりの翌日
  • 気温の高い日が2~3日続いたあと

このような日は特に花粉が多くなります。
また時間帯として、昼前後と日没後は花粉が多くなるので、その時間帯の外出は避けるなど注意が必要です。

※環境省 花粉症環境保健マニュアル参照 //www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/manual.html

Doctor's Comment ~ ドクターズ コメント ~

最近は「初期療法」といって、花粉の飛散開始前や症状のごく軽い時から予防的に薬物を服用し、症状の発現を遅らせたり、症状を軽くしたりする方法が多くとられています。 

くしゃみ・さらさらの鼻水・のどのかゆみなどは、抗ヒスタミン薬を服用する事で、ある程度症状を抑えることができます。しかし抗ヒスタミン薬だけでは症状が改善しにくい鼻づまりについては、最近では抗ロイコトリエン薬などの効果の高い薬が登場しています。さらに重症の鼻づまりには、鼻噴霧用ステロイド薬が有効とされています。また目のかゆみには、第2世代の抗ヒスタミン薬やステロイド点眼薬が使われます。

アレルゲン免疫療法(減感作療法)は、花粉症を完治する可能性があると言われていますが、これまでの方法は、治療薬を長期間にわたって注射しなければならない上に、副作用の発現にも十分に気をつける必要がありました。しかし近年、注射の必要がない舌下投与法や、皮下埋め込み法によるアレルゲン免疫療法の開発が進められています。

現在は薬物だけで花粉症の症状を完全におさえることは難しいため、花粉のばく露から身を守るセルフケアと、薬物を用いるメディカルケアを同時に行うことが必要です。 


株式会社メディエイト産業医 望月香織 (Kaori Mochizuki M.D)