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ドライアイとは? 《Vol.52-1》

近年、 VDT (※)の使用頻度増加に伴い、若年層から老年層まで患者数が増加しているドライアイ。
しかし治療せず、そのまま放置している方も少なくないのではないでしょうか。
 

ドライアイとは、眼の表面の乾燥による眼の違和感や目やに、目のかすみ、眼球の充血など、さまざまな症状が出る状態のことを指します。
電子機器を使用する際にまばたきの回数が減ると、眼球表面から涙が蒸発して角膜が乾燥し、角膜の外傷や、周囲の組織の血流不良を引き起こします。

また若年層では、コンタクトレンズの長時間使用や洗浄不足なども、患者数増加の原因の一つになっています。

 (※)VDT:パソコンやスマートフォン等のディスプレイ端末


株式会社メディエイト産業医 望月香織 (Kaori Mochizuki M.D)

 

健診結果を活用しましょう - 脂質③ - 《Vol.51-3》

なぜ脂質異常症に注意をしなくてはいけないの?

長期にわたって脂質異常症があると、血管の動脈硬化を促進させてしまう為、脳梗塞や心筋梗塞など、命に係わる疾病を引き起こす可能性が高まります。
そのため、健診にて脂質異常症や成人病(高血圧・糖尿病など)の可能性があるとわかった段階で、自分自身の食生活や睡眠時間など、生活全般を見直すことが大切なのです。


しかし、自己判断での急激なダイエットや過度の食事制限、度を超えた運動などは体に多くの負担をかけ、他の急性疾患やリバウンドを引き起こす原因にもなり得ます。


まずは各自で生活習慣の見直しを行い、その後主治医と身体能力や生活リズムに合わせた治療方針(食事療法や運動療法)を構築しましょう。
あせらずじっくりと目標値に向かって改善を続ける事が重要です。
 

株式会社メディエイト産業医 望月香織 (Kaori Mochizuki M.D)

 

新型ノロウイルスの流行

新規遺伝子型ノロウイルスGII.P17-GII.17の流行

国立感染症研究所などの調査によると、川崎市内で発生した食中毒事例を含む感染性胃腸炎患者から、新たな遺伝子型のノロウイルス(NoV)GII.P17-GII.17が検出されたとのことです。長野県や埼玉県、栃木県などで昨秋以降に検出されたウイルスの遺伝子型を調べた結果、今年1月以降、「GⅡ・17」が33例発見されたという。研究グループはさらに対象を広げて2013年から2015年までに検出された「GⅡ・17型」の遺伝子配列を解析したところ、過去に台湾や中国など海外で検出されたものと同じ遺伝子型で、国内ではこの2年間に131例検出されていたことがわかりました。新たなウイルスに対しては人が免疫を持たないことから大きな流行になる可能性があるとしています。

ノロウイルスは、嘔吐、下痢などの胃腸炎、発熱を起こすウイルスで、毎年秋から冬にかけて本格的な流行を繰り返します。主な症状は、突発的な激しい吐き気、腹痛、悪寒、38℃程度の発熱、嘔吐の数時間前から胃にもたれなどを感じる場合もあります。これらの症状は通常1~2日で治癒しますが、免疫力の低い老人や乳幼児では長引くこともあり死亡例もみられます。ワクチンや特別な薬はないため、嘔吐や下痢による脱水症状を起こさないよう水分補給などの対症療法が中心となります。

ノロウイルスの感染力は非常に強く、患者の嘔吐物や便などウイルスで汚染された物に触った手などを介しての経口感染、感染者の糞便や吐瀉物に排出されたウイルスが付着し、飛散した飛沫から空気感染を起こします。

アルコールによる消毒では十分な効果は得られないためマスクや手袋を着用し次亜塩素酸ナトリウムを含む漂白剤などを使用し消毒する必要があります。

生ものは避けて加熱調理をする、手洗いを徹底する、調理器具、食器などの消毒を行う、嘔吐物の処理に注意するなどノロウイルス流行期にそなえ充分な注意が必要です。

ポイント

11~12月は会食などの機会も増え、多くの人との交流が盛んになる時期です。この時期に乾燥した気候とも相まって、インフルエンザやノロウイルスなどのウイルス感染が一気に拡大することがあります。感染が疑われた場合、出来るだけ多くの人との接触は避け、 最寄りの保健所やかかりつけの医師にご相談下さい。また、家庭や社内で何人もの人が同じような症状になった場合には、感染経路を調べ、感染拡大を防ぐことが重要ですので、速やかに最寄りの保健所にご相談下さい。

また、水分摂取を試みたものの、十分に摂取できないような場合には、医療機関を受診し適切な対症療法を受けてください。

 

株式会社メディエイト産業医 望月香織 (Kaori Mochizuki M.D)

 

参考文献 国立感染症研究所ホームページ(掲載日 2015/9/2)  (IASR Vol. 36 p. 175-178: 2015年9月号)

 

ストレスチェック・情報通信機器を用いた面接指導

1.医師による情報通信機器(テレビ電話等)を用いて遠隔で行う面接指導の実施について
 
距離的な問題で、対面での面接指導が難しい場合は情報通信機器を用いての面接指導を実施することが出来ますが下記事項についての要件を満たす必要があります。
 
情報通信機器(テレビ電話等)を用いて面接指導を実施出来る医師とは以下の何れかに該当すること。
また、事業者は、面接する医師に対し、面接指導を受ける労働者に関する労働時間等の勤務状況、作業環境に関する情報を提供しなくてはならない。
 
※面接指導を実施する医師が、対象労働者が所属する事業場の産業医である場合
※面接指導を実施する医師が、契約(雇用契約含む)により少なくとも過去1年以上の期間にわたり対象労働者が所属する事業場の日常的な健康管理に関する業務を担当している場合
※面接指導を実施する医師が過去1年以内に対象労働者が所属する事業場を巡視したことがある場合
※面接指導を実施する医師が過去1年以内に当該労働者に直接対面による指導を実施したことがある場合
 
2.面接指導に用いる情報通信機器の要件とは
 
※ 面接指導を行う医師と労働者とが相互に表情、顔色、声、しぐさ等を確認できるものであって、映像と音声の送受信が常時安定しかつ円滑であること。なお、映像を
 伴わない電話による面接指導の実施は認められない。
※ 情報セキュリティ(外部への情報漏洩の防止や外部からの不正アクセスの防止)が確保されること。
※ 労働者が面接指導を受ける際の情報通信機器の操作が、複雑、難解なものでなく、容易に利用できること。
 
3.情報通信機器を用いた面接指導の実施方法等について
 
※ 情報通信機器を用いた面接指導の実施方法について、衛生委員会等で調査審議を行った上で、事前に労働者に周知していること。
※ 情報通信機器を用いて実施する場合は、面接指導の内容が第三者に知られることがないような環境を整備するなど、労働者のプライバシーに配慮していること。
※情報通信機器を用いた面接指導において、医師が緊急に対応すべき徴候等を把握した場合に、労働者が面接指導を受けている事業場その他の場所の近隣の医師等と連携し
 て対応したり、その事業場にいる産業保健スタッフが対応する等の緊急時対応体制が整備されていること。
 
 
事前に対面以外の面接指導であることを周知し、プライバシーへの配慮、面接指導における緊急時の産業保健スタッフとの連携体制を整えておく必要があります。
 

健診結果を活用しましょう - 脂質② - 《Vol.51-2》

外食が多いうという方は、メニュー選びと食べ方に注意しましょう

丼ものやパスタ・ラーメンなどの一品料理は、野菜が不足ぎみで糖質や脂質・塩分が多くなりがちです。野菜や小鉢など、一度にいくつかの食材を摂取できるような定食を選ぶよう心がけましょう。揚げものやスイーツ等も控えましょう。

また、味が濃いと食事量が増加してしまう傾向にあるので、できるだけ薄味を心がけ、調味料の使い過ぎにも注意しましょう。

食べ方のコツとして、まず始めに野菜や海草から食べるようにしましょう。揚げものや炭水化物の量はやや控えめに。丼ものは最初からごはんを少なく盛ってもらうなどの工夫で、エネルギー量や脂質をおさえることができます。

株式会社メディエイト産業医 望月香織 (Kaori Mochizuki M.D)

 

健診結果を活用しましょう - 脂質① - 《Vol.51-1》

皆さんは、健康診断の結果を活用されていますか?
健康診断にはいくつもの診断項目がありますが、今回はその中の「脂質」のお話です。

もし、健康診断の結果で「高脂血症」を指摘されたら、まず最初にすべきことは何でしょう。  
それは脂質の取り方のチェックです。早速、ここ1週間に食べた食事内容をすべて書き出してみましょう。
その内容を見ることで、自分が普段どんな食事をしているのかを見直す事ができます。

脂肪がすべて悪者ではありません

脂肪酸には、大きく分けて2種類があります。

まず、肉や卵・乳製品などの動物性脂肪に多く含まれる「飽和脂肪酸」。常温で固まりやすく、血液中のコレステロールを増加させる働きがあり、摂りすぎると動脈硬化などの要因になります。

もう一つは、植物性脂肪や魚脂に多く含まれる「不飽和脂肪酸」。常温では固まりにくく、コレステロール値を下げる働きがあります。血液の凝固をおさえて血栓を防ぐ働きや、中性脂肪の増加を防ぐ働きがありますので、同じ油でも積極的に摂取したいものです。

ご自身が摂取している「脂肪」はどちらが多いでしょうか?

 

株式会社メディエイト産業医 望月香織 (Kaori Mochizuki M.D)

 

健診結果を活用しましょう - 腎機能② - 《Vol.50-2》

腎機能障害・慢性腎症は増加の傾向? 

腎不全による死亡者数は年間2.1万人もおり、さらには腎機能異常に気付いていない潜在的な腎障害や、軽度の腎障害を放置してしまっている方も多く存在すると推測されています。
世界的にも、腎機能障害は早期発見が重要であるとの認識が高まっている為、厚生労働省も対策を推し進めています。


慢性腎臓病は、初期の適切な治療や生活習慣の改善により、発症や重症化を予防することが可能です。
早い段階での発見が非常に重要ですので、健診結果で尿検査や採血に異常が認められた場合には、自己判断せず、腎臓専門医のいる医療機関での適切な精査をお勧めします。

 

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健診結果を活用しましょう - 腎機能① - 《Vol.50-1》

皆さんは、健康診断の結果を活用されていますか?今回は腎機能のお話です。
 

腎臓の一般的な検査

腎臓に関する最も基本的な検査は、尿検査と血液検査です。
これらの検査では、主に以下の数値を測定します。
 

◆ 尿素窒素(BUN): 正常値 8~22 mg/dl

たんぱく質の分解後にできる老廃物で、大部分は尿中に排泄されます。

この値が高値ですと、腎炎などの腎機能障害、尿毒症、腎血流量の減少、消化管出血などが疑われ、低値ですと、肝硬変、重症の肝不全などが考えられます。
 

◆ クレアチニン(CRE): 正常値 男性 0.0~1.0 mg/dl 女性 0.0~0.7 mg/dl 

筋肉で作られる老廃物で、腎臓から尿中に排出されます。腎機能が低下すると排出が悪くなって血液中に貯まります。
この値が高値の場合、腎機能障害が疑われます。
 

◆ 推算糸球体濾過量(eGFR): 正常値 60ml/分/1.73m2以上 

腎臓にある糸球体が、どれくらい老廃物を尿へ排泄する能力があるかを示しており、クレアチニン値をもとに年齢・性別から算出します。
慢性腎臓病(CKD※)の早期発見・早期治療のための指標とされています。
 

※慢性腎障害(CKD)とは?

 CKDとは「たんばく尿などの腎障害の存在を示す所見」、もしくは「腎機能低下」が3か月以上続く状態を指します。
CKDが進行すると、脳梗塞・心筋梗塞等のリスクが上昇し、重症化すると人工透析が必要となるなど、健康や生活へ重大な影響を及ぼします。
 

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ストレスチェック 派遣労働者の取り扱い

 

 

派遣労働者の取り扱いについて

派遣労働者へのストレスチェックについて、例えば、ある派遣元と雇用契約を結んでいる派遣労働者が200 人おり、そのうち、ある派遣先事業場に20人が派遣されており、その事業場には20人の派遣労働者と派遣先の正規職員40 人の合わせて60人の従業員がいる場合、ストレスチェックの実施義務はどこにどのように生じるのでしょうか。

 

 

 

※ 派遣元がストレスチェックを実施する場合には、派遣元と雇用契約を結んでいる派遣労働者が50人以上いるかという点で判断するので、例えば200人いるということであれば、何人をどこに派遣していようが、ストレスチェックを実施する義務が派遣元に生じます。


※ 派遣先事業者に労働者が60人(内20人が派遣労働者)という場合、正規の労働者は40人しかいなくても、事業場の人数の数え方は派遣労働者を含めてカウントするため、そのような派遣先にはストレスチェックの実施義務があり、派遣先は40人の正規労働者に対してストレスチェックを実施する義務が生じることになります。
 

なお、派遣先については、派遣労働者に対しストレスチェックを実施する義務はありませんが、派遣労働者20人に対してもストレスチェックを実施するとともに、職場の集団ごとの集計・分析を実施することが望まれます

 

※派遣先事業者が派遣労働者についてストレスチェックを行うことは法令に基づく努力義務ではなく、指針による望ましい措置になります。

 

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・派遣労働者に対するストレスチェックの実施義務は派遣元にある。

・派遣元がストレスチェックを実施する場合は、派遣元と雇用契約を結んでいる派遣労働者が50人以上いるかどうかで判断する。

・事業場の人数の数え方は、派遣労働者を含めてカウントする。

「質の良い睡眠」をとる方法 《Vol.49-2》

「質の良い睡眠」をとる方法、その鍵となるものは「自律神経の切り替え」です。「自律神経の切り替え」がスムーズにいけば、よりよい眠りにつながり、結果ストレスの軽減や、疲労の蓄積が少なくて済みます。

自律神経と同様に、就寝に向けて体温をコントロールすることも、よい睡眠をつくるポイントになります。

「質の良い睡眠」をとるための具体策

◆ 頭の温度を下げる 
入眠前に頭を冷やすことによりメラトニンの分泌が促進され熟睡しやすくなります。
 
◆ 空調を利用する
エアコンの設定温度が低すぎると、全身のだるさが残り、睡眠も浅くなるので注意。
 
◆ 部屋の照明を暗めにし、就寝前はTV・PC・スマホ等は控える
液晶画面を見ていると、脳が緊張・興奮状態が続き、浅い睡眠となってしまいます。
 
◆ 睡眠の3時間前までに食事を済ませる
食事直後は内臓が働いているため、熟睡しにくくなります。
 
◆ 温かい飲み物(白湯等)で水分をとる
睡眠中の血流促進に効果があります。
 
◆ 軽いストレッチをする
血流を改善して頭の温度を下げる効果もあります。しかしやりすぎは興奮を招き、逆効果なので注意。
 
 
これらの事をすべて実践しても、なかなか寝付きが悪い、朝起きてもすっきりしない、深く眠った気がしない、夜中に何度も起きてしまうなどの症状がある方は、心療内科や一般内科、神経内科、脳神経外科の専門医に相談してみましょう。
 
不眠の原因はメンタルだけでなく、糖尿病や膠原病、心臓疾患や腎臓病、脳神経疾患などに原因がある場合もあります。現在では投薬だけに頼らない様々な治療方法もありますので、必ず自己判断せず、専門医に相談してください。


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