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産業医紹介ナビ》 コンゴ民主共和国でのエボラウイルス病...

コンゴ民主共和国でのエボラウイルス病のアウトブレイクに関連する国際的な旅行者のためのWHOの勧告

 

2018年8月15日
 

状況

2018年8月1日、コンゴ民主共和国保健省(Ministry of Health、MoH)は北キブ州でエボラウイルス病のアウトブレイクを宣言しました。 これは、同国内における過去40年以上の間のエボラウイルス病の10回目のアウトブレイクであり、最新のものは2018年5月に発生しました。このアウトブレイクについての詳細で定期的に更新された情報は、WHO Situation reportsのウェブページで入手できます。
WHOは、現在利用可能な情報に基づいて、コンゴ民主共和国への移動および貿易の制限に反対であるとの助言を引き続き行っています。 WHOは、必要に応じて、この事象に関連して旅行や貿易の措置を監視し、検証し続けています。
 

ほとんどの旅行者にとってエボラウイルス病に罹患するリスクは低い

エボラは、感染した人々の血液、分泌物、器官または他の体液およびこれらの液体で汚染された表面や材料(寝具、衣服など)との直接接触(傷ついた皮膚または粘膜を介した)によってヒトからヒトへの感染が広がります。 感染した動物(生存しているまたは最近死亡した)の血液、分泌物、器官、または体液と密接に接触している人々もまた危険にさらされます。エボラウイルス病患者は、発熱、全身倦怠、筋肉痛、頭痛、咽頭痛等の症状を呈した後が唯一感染しやすく通常、嘔吐、下痢、発疹、場合により出血が続きます。
 

治療

エボラウイルスは急性の重篤な病気を引き起こします。これはしばしば致命的です。 早期の支持療法が生存の機会を改善し、実験的治療法の使用が研究されているにもかかわらず、現在、エボラに対する認可された治療はありません。したがって、基本的な感染の予防と管理対策を実施することでウイルスへの暴露を回避することと、曝露の可能性があった後にエボラウイルス病に似た症状を示した症例への対処方法を知ることが重要です。
 

旅行前に医療に関する助言を求める

コンゴ民主共和国への旅行者は、少なくとも旅行の4~8週間前に旅行医学のクリニックまたは医師に相談するべきです。しかし、たとえ旅行出発日ぎりぎりの状態であっても、旅行者は医療相談の恩恵を受けることができます。 相談には、最も重要な健康リスクに関する情報が含まれ、予防接種と抗マラリア薬の必要性を判断し、旅行者が必要とする他の医療品を特定します。
 

流行の影響を受けている地域への旅行者は、エボラウイルスへの曝露を避け、良好な衛生管理を実践すべきである

感染のリスクを最小限に抑えるために、影響を受けている地域への旅行者は以下のことを避けるべきです:
・エボラウイルスに感染した患者の血液または体液(例えば、唾液、嘔吐物、尿および糞便)または組織との接触。
・血液や体液が見えなくても、感染が疑われる人や死体との接触。
・野生の感染した動物、生きた動物、死んだ動物、または生や未調理の肉の取り扱い。
・汚染されている可能性のある使用済みの針や使用済みのいかなるものとの接触。
 

感染の危険性を最小限に抑えるために、流行の影響を受けている旅行者は以下のことを行うべきです。

・習慣的な衛生、特に石けんと水による手指衛生を、もし石けんと水がない場合には、アルコールベースの手擦り溶液(手指衛生剤)で実施してください。
・特に目、鼻、口に触れる前に、トイレの使用後、汚染されている可能性の高い物に触れた後に、手指衛生を実施してください。
 

エボラウイルス病と合致する症状が出現した場合は、すぐに医師の診察を受けてください

最初の症状は、突然の発熱、疲労感、筋肉痛、頭痛、咽頭痛です。 これに続いて、嘔吐、下痢、発疹、腎機能障害および肝機能障害の症状、および場合によっては、体内外の出血(例えば、歯肉からの滲み出るような出血、便中の出血)が起きます1。
エボラウイルス病の症例が最近報告された地域に旅行者が滞在していて、もしエボラウイルス病様の症状が現れた場合、直ちに医療機関を受診すべきで(例えば、国内の利用できるホットラインを通じて)、詳しい旅行歴を医療提供者に知らせてください。 早期の支持療法は生存の機会を改善し、他人への暴露の機会を減らします。

旅行者は、目的地で適切な医療援助を受ける場所と、病気になった場合に通知する相手について知らされているべきです。
 

乗り物に搭乗中、症状がある旅行者

エボラウイルスに曝露されて症状を発症した人は、航空会社等に自分の状況を通知することなく、飛行機または他の輸送手段に乗る可能性があります。 そのような旅行者は、症状や最近の旅行履歴について乗員に知らせるべきであり、そうすることによって到着時に医療扶助のための必要な調整を行うことができ、さらなる感染を防止することができます。

航空機に搭乗している人の濃厚接触者(例えば、通路を挟んでの隣席を含む同じ機内で病人から一席離れた乗客、病気の人と直接接触した乗組員)の情報は、 接触者の追跡を実施するために、入国地点における利害関係者(例えば、航空会社の予約システム)の協力から得られるべきです。
 

帰国した旅行者

旅行者が、流行の影響を受けている地域を訪問中にエボラウイルスに感染するリスクと、帰国後の病気の発症リスクは、たとえ最初の症例が報告された地域への旅行を含む場合であっても低いです。感染は、血液や感染した人や動物(生きているか死んでいる)の体液と直接接触する必要があり、このような暴露は一般的な旅行者にはほとんど起こりません2。

しかし、医療従事者やボランティアにとって、特にエボラウイルス病患者のケアに関わる場合は、リスクがあります。適切な感染予防と管理措置(清潔な水と石鹸やアルコールベースの手摺り溶液、個人用保護具、安全な注射の手技、適切な廃棄物管理など)が施こされていれば、港、空港、陸上越境地点での医療サービスを含めて、そのリスクは低いと見なすことができます。
エボラの潜伏期間は2~21日であるため、エボラウイルス病患者のケアに携わる旅行者や、流行の影響を受けている地域においてエボラウイルスへの暴露の可能性が疑われる旅行者は、帰国後21日間、以下の予防措置を取る必要があります。
・質の高い医療施設の範囲内に留まります。
・エボラウイルス病のような症状が現れる場合は、直ちに医療機関を受診し(例:ホットラインを通して)、最近の旅行履歴について述べてください。
 

さらなる情報

・Ebola virus disease fact sheet: http://www.who.int/en/news-room/fact-sheets/detail/ebola-virus-disease
・Frequently asked questions on Ebola virus disease: http://www.who.int/csr/disease/ebola/faq-ebola/en/
・ Ebola situation reports . Democratic Republic of the Congo: http://www.who.int/ebola/situation-reports/drc-2018/en/
・Infographics, poster on Ebola for travellers: http://www.who.int/csr/disease/ebola/infographic/en/
・International travel and health: http://www.who.int/ith/en/

※1 WHO fact sheet on Ebola virus disease, http://www.who.int/en/news-room/fact-sheets/detail/ebola-virus-disease
※2 Travel and transport risk assessment: Ebola Interim guidance for public health authorities and the transport sector,
http://www.who.int/csr/resources/publications/ebola/travel-guidance/en/

 

出典

WHO recommendations for international travellers related to the Ebola Virus Disease outbreak in the Democratic Republic of the Congo
15 August 2018
http://www.who.int/ith/evd-travel-advice-final-15-08-2018-final.pdf?ua=1&ua=1

 

厚生労働省検疫所FORTH HPより引用
https://www.forth.go.jp/topics/20180829.html

 

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労働安全衛生規則45条の2には、労働者を海外に6カ月以上派遣する者については派遣前後の健康診断の実施が事業主に義務づけられています。 6月以上海外勤務した労働者を帰国させ、国内の業務に就かせるときも、健康診断を行わなければなりません。

赴任前は、時間も限られ準備等に忙しくなりますので、早めに企業の産業医に海外派遣に関する健康管理についての意見を確認したり、健康診断による健康チェッ クを行いましょう。

海外に従業員を派遣している企業は、赴任前後においての健康に関する教育、情報提供を行う義務があります。

感染予防と事前のワクチン接種、医療保険制度、赴任先の医療機関リスト、メンタルケアなどの注意点について健康対策を行いましょう。 産業医紹介ナビでは、海外赴任前後の従業員の健康確保に関する教育、指導を行える産業医をご紹介致します。お問い合わせください。

 

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