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2016年1月

感染性胃腸炎とは 《Vol.54-1》

感染性胃腸炎とは

細菌やウイルスなどの病原体による感染症です。ウイルス感染による胃腸炎が多く、毎年秋から冬にかけて流行します。ウイルス性胃腸炎の代表的なものはノロウイルスやロタウイルス等です。

 

新型ノロウイルス

2014年秋に発生したノロウイルスから新しい遺伝子型のノロウイルス「GⅡ・17型」が発見されました。従来のノロウイルスが突然変異し今までにはない遺伝子配列となった可能性が高いとの事です。2015年1月以降はこの新型のウイルスが検出されはじめました。

遺伝子の型が異なる新型では、まだ流行した事がなく人に免疫がないため、大流行の恐れがあります。2015-2016シーズンでの大流行も懸念されており、厚生労働省からも注意が呼びかけられております。

 

感染性胃腸炎の感染経路

・病原体が付着した手で口に触れることによる感染(接触感染)

・汚染された食品(二枚貝等)を食べることによる感染(経口感染)

・残留吐物が乾燥した後に空中を浮遊し、それらを吸い込むことによる感染(空気感染)

 

ノロウイルスの症状

・潜伏期間は1-2日程度

・主な症状は嘔吐、下痢、発熱、腹痛、脱水等

・症状は通常2日程度で消失する(症状が消失後も1週間程度はウイルスが排出されるので注意しましょう)

 

健診結果を活用しましょう - 肝機能② - 《Vol.53-2》

肝機能障害が健康診断で指摘されたら…

健康診断で肝機能異常を指摘された方は、消化器内科専門医がいる医療機関にて再検査を受けてください。採血・腹部エコー、場合によってはCT検査などで、肝機能障害の原因が何かを確かめ、治療が必要かどうかを診断します。

経過によっては、脂肪肝が肝硬変に移行してしまう場合もありますが、そうなるには一般的には10年以上のかかります。しかし何の対策もせずに経過してしまうと、短い期間でも肝機能が悪化する場合がありますので、専門医のアドバイスを元に治療を行って行く事が重要です。


また個人としても、

 ・毎日の食生活や生活習慣の見直し

 ・アルコールや脂質や糖質の取りすぎを控える

 ・適度な運動を定期的に日常生活に取り入れる

などの生活習慣の改善を行いましょう。


肝臓は沈黙の臓器といわれており、肝機能障害があっても初期の頃には目立った症状がなかなか出ない臓器です。しかし病気はゆっくりと進行し、一旦肝硬変になってしまうと、治療方法がかなり限られる上に、腎臓や心臓などの多臓器に大きな影響を及ぼします。

少し正常値から高いだけ…と自己判断せず、専門医での検査・治療をうける事をお勧めします。

株式会社メディエイト産業医 望月香織 (Kaori Mochizuki M.D)

 

健診結果を活用しましょう - 肝機能① - 《Vol.53-1》

肝臓の主な機能

肝臓は人間の体の中で最も大きな臓器で、右脇腹の肋骨の内側に位置し、
重さは成人で1.2~1.5kgあります。

その主な機能は以下の4つです。

 1. 体に入ってきた栄養分(糖・タンパク質・脂質など)を分解・蓄える

 2. 薬剤やアルコールなどの有毒物質の分解・排泄

 3. 脂肪の消化・吸収を助ける胆汁の生成

 4. 補体(病原菌排除をつかさどる)の生成 など
 

肝機能障害の原因と症状

以下は、肝機能障害の主な原因とされるものです。

  1. 肝炎ウイルス(A・B・C型等)、EBウイルスなどの感染によるウイルス性肝炎

  2. 薬剤性肝炎

  3. 膠原病などによる自己免疫性肝炎

  4. 脂肪肝  など

また、肝臓周囲の臓器であるすい臓の炎症や胆のう炎、肝内結石や総胆管結石などでも肝機能障害が起こります。

肝機能障害の初期症状には、食欲低下・微熱・上腹部の違和感・倦怠感などがありますが、あまり典型的な症状は認められず、風邪などの症状によく似ていることから、肝機能障害が発見される事なく経過してしまう場合が多くみられます。しかし症状が進行・悪化すると黄疸が出現します。

株式会社メディエイト産業医 望月香織 (Kaori Mochizuki M.D)