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2015年5月

健診結果を活用しましょう - 血圧(1) - 《Vol.45》

皆さんは定期的に健康診断を受けていますか?またその結果を活用されているでしょうか。
今回は、診断項目のひとつである「血圧」についてのお話です。もし健康診断や検査で「血圧が高い」とあったら、どう対処すればよいのでしょうか。

別名「サイレント・キラー」

高血圧には自覚症状がほとんどないことが多く、そのため定期的に血圧を測っていないと高血圧であることを発見するのは難しいのです。 健診結果で万一「高血圧」と指摘があったら、その結果をきっかけにご自身の血圧の変動に目を向けてみましょう。

「高血圧」という状態を放置すると、動脈硬化が加速したり、虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)や脳卒中などを起こす可能性が高まります。日本人には高血圧の方が多く、約780万人もの方が現在治療を受けています。 

しかし、症状があまりはっきりしないために長期間無治療のままの方も多く、その間にひそかに全身の血管に負担がかかり、最終的に命に係わるほどの大きな疾患の原因となる事もあります。高血圧は「サイレント・キラー」とも呼ばれる、おそろしい病気なのです。

高血圧の分類

高血圧の中には大きく分けて、原因がはっきりしない「本能性高血圧」と、他の疾患により引き起こされる「二次性高血圧」とがあります。

高血圧の方の多くは、前者の「本態性高血圧」と診断されるのですが、治療を続けているうちに原因となる疾患がはっきりする場合もありますので、専門医(循環器内科)での精査や経過観察が必要です。

また健診時によく見られる「白衣性高血圧」ですが(これも「本態性高血圧」の一部に分類されます)、これは医療機関を受診した時だけに、一時的に高血圧を示すことを言います。こういった症状の方は、まず自宅で定期的に血圧を測定していただき、その結果を持参した上で医師に相談してください。


一方で、心臓病・腎臓病・内分泌疾患などが原因で高血圧を引き起こしている状態を「二次性高血圧」と言います。

これらの疾患を鑑別するには、専門的な知識や検査が不可欠です。自己判断で精密検査を受けずにいると、治療の時期を逃したり、高血圧に伴う深刻な病気の発見が遅れてしまう場合もあります。必ず専門医の元で精密検査や経過観察、治療等を受けるようにしましょう。


健康診断の結果が「軽度の高血圧」であった場合でも、自己判断せず、医師の診察を受けてください。
高血圧に関しては、種々の民間療法も存在しますが、医師と相談の上で行うことが重要です。
 

株式会社メディエイト産業医 望月香織 (Kaori Mochizuki M.D)