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2015年4月

禁煙のススメ 《Vol.44》

禁煙って本当に必要なの?と思っていらっしゃる方もいるでしょう。タバコには一体どのような有害物質が含まれ、身体にどのような影響を与えるのでしょうか?

禁煙治療には保険が適用される場合があります。

近年、健康保険等を使って禁煙治療が受けられるようになりました。禁煙治療は、処方される薬にもよりますが、8~12週間で13,000円~20,000円程度です(保険診療・自己負担3割として)。 1日1箱喫煙する方なら、同期間のタバコ代より安く済む計算になります。

また喫煙は、喫煙者自身の健康を害すると共に、喫煙者と同居する非喫煙者の健康をも害します。喫煙者と同居する非喫煙者の、肺がんになるリスクは約2倍になるという調査結果が出ています。空気清浄機はタバコの臭いは除去しても、有害物質を全部取り除くわけではありません。家族や友人、同僚を想うあなたなら、きっと禁煙を選び、成功させられるはずです。

実際の治療はどんなことをするの?

タバコをやめられないのは、意志の弱さではなく、ニコチンの持つ強い依存性が原因です。ニコチンは依存性を持つ薬物なので、例えるならヘロインと同じくらい、止めるのが難しい薬物です。

「ニコチン依存症」は治療が必要な病気とされており、医師に治療薬を処方してもらうことにより禁煙の成功率が高まります。禁煙補助薬にはニコチンの含まれた貼り薬と、ニコチンを含まない飲み薬等があります。ニコチンを含まない飲み薬は、ニコチン切れの症状を軽くするだけでなく、タバコをおいしいと感じにくくする効果を併せ持ちます。しかし、この薬で治療を行う場合は、自動車運転や機械操作等に対する注意がありますので、必ず主治医の診察が必要です。

せっかく禁煙できたけど…

禁煙すると、色々な禁断症状が現れます。そのうちの1つに、禁煙を開始してから1~2ヵ月程度、気分が落ち込み、元気が出ないことがあります。また味覚が敏感になり食欲が増すため、体重が思いのほか増加してしまったという方も見られます。体調や気持ちの変化に関しては、禁煙治療が一旦終了した後も、気軽に担当の医師に相談し、趣味やスポーツなどで気分転換することも大切です。


禁煙治療を始めたけれど、もしまた吸いたくなってしまった時は、喫煙したい気持ちをコントロールするための3つの方法があります。

 A 生活行動パターン変更法 
  (朝の行動の順序を変えてみる、夜更かしをしない 等)

 B 環境改善法 
  (周囲に禁煙を宣言する、ライターなどの喫煙具を処分する 等)

 C 代償行動法 
  (水や氷を口にする、歯を磨く、散歩や体操・掃除などで体を動かす 等)

健康保険等を使った禁煙治療は、12週間で5回の診察を受けることになります。初診時には、今までの喫煙状況などから健康保険等で治療が受けられるかをチェックします。詳しくは医療機関にお問い合わせください。
 

株式会社メディエイト産業医 望月香織 (Kaori Mochizuki M.D)