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2014年9月

過敏性腸症候群について 《Vol.37》

過敏性腸症候群とは?

過敏性腸症候群には、「下痢型」「便秘型」「下痢と便秘の交替型(不安定型)」があります。発症する年代も幅広く、症状の度合いも様々です。主に腹痛や下痢、腹部膨満感や不快感などの症状が起こります。

しかしこのような症状があっても上司や同僚に言えず、専門医の治療や検査も受けないまま自己判断で対処していたり、この疾患自体を知らない就業者も多いと思われます。

産業医や雇用者側は就業者に対し、過敏性腸症候群についてどのような指導や協力が可能でしょうか。

           
  1. 社内に、下痢や便通異常などの胃腸症状を相談しやすい環境を作る。過敏性腸炎の啓蒙活動(パンフレット配布・就業者向けセミナー等)を通して、この疾患が決してまれなものでなく、ストレスによって誰にでも起こりうる可能性があることや、専門医による適切な精査・治療により改善することを理解してもらう。
     
  2.  IBSネット(http://ibsnet.jp/about_ibs/)などの専門機関のHPを紹介し、専門医への受診を促す。
     
  3. 疾病が確定したら、その就業者と同僚・上司も含めヒアリングを行って、ストレスの原因とと思われる問題の解消に向け、職場環境や労働状況の改善を目指す。
     
  4. 症状改善の傾向が見られた後も再発防止のため、産業医や会社側が定期的に症状のチェックやストレスチェックを行ってフォローする。
         


過敏性腸症候群の症状が見られる就業者に対しての、企業側からの働きかけとしては、医療機関で適切な検査・治療を受けるよう促すことや、生活習慣の改善(規則正しい食生活や睡眠時間の確保など)を勧めることです。
また、自分の症状を受け入れて、症状と上手くつきあっていく「ストレス・マネジメント」の方法を、主治医と共に産業医や企業側が提案し、個々のワーキングスタイルの改善を行っていく事も重要です。

夏場は熱中症防止の為に水分を多く摂りがちです。もちろんそれは大変重要なことですが、過度の冷たい飲料は過敏性腸症候群の症状を悪化させ、逆に下痢による脱水症状を起こす場合もあります。
症状に心あたりのある方は自己判断せず、まずは産業医や消化器内科医にご相談頂き、適切な検査を受けるようにしてください。

株式会社メディエイト産業医 望月香織(Kaori Mochizuki M.D) 


ただの下痢とあなどらす専門医を受診しましょう。