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2014年7月

企業におけるメンタルヘルス対策(2) - 予防と対策 - 《Vol.35》

まずはセルフケア

うつ病など、ストレスが原因となる精神疾患を患わないために、個人でできる対策として最も重要なのは生活習慣の見直しと改善です。睡眠時間の確保、バランスのとれた食事や水分摂取、適度な運動、早期に自己の変化に気づくセルフチェックの慣行など、まず自分でできることから始めてみましょう。


特に海外では「食事療法に効果を上げる可能性がある」という研究結果が出ています。うつ病の治療法は、一般的には薬物療法、精神・行動療法、光線治療法などがありますが、近年オランダの研究者によって、食事の中のトリプトファンという物質がうつ病の改善に影響することがわかってきました。

トリプトファンは、神経伝達物質であるセロトニンの前駆体で、セロトニンの低下はうつ病の原因の1つとされています。トリプトファンを多く含む主な食品として、カツオ、マグロなどの魚肉、牛肉、豚肉、納豆、バナナ、ヨーグルト、チーズがあげられます。


また他の国の研究結果では、EPAがうつ病の補助療法として有効であるという研究結果も発表されています。EPAを多く含む食品は、イワシ、マグロ、ブリ、ハマチなど背の青い魚です。

しかし何よりも大切なのは、バランスのとれた食事とり、規則正しい生活を送る事です。セルフチェックの結果うつ病が疑われる場合には、早急に産業医や専門医の診断を受け、適切な治療法を選択していくことが重要です。

産業医や専門医を活用しましょう

近年、企業側、産業医、精神科専門医間の連携が以前と比べ活発になっている傾向があります。また、リワークログラム等のうつ病から社会復帰を目指すサービスも年々増えてきています。

今後も継続して

  •  就業者も企業側も、産業医・専門医との連携を深める。
  •  定期的に就業者と面談を行い、心身の問題やストレスに関して相談しやすい環境を作る。
  •  効率の良い就労環境の整備をすすめ、過重労働の減少を目指す。
  •  新しいうつ病に関する情報を、定期的に就業者に提供する。

などを行っていく事が、年々増加傾向にある「うつ病」の早期発見につながり、事例が発生した場合には早期に対応・治療も迅速に行われるきっかけになります。


各企業や産業医は、啓蒙活動と並行し、社員の精神衛生の変化に常に関心を持つように心がけ、普段から過去の事例や他社の事例をもとにケーススタディを行って、万が一の際に迅速かつ柔軟に、各部門担当者が対応できるよう、準備をしておく事が重要です。
 

株式会社メディエイト産業医 望月香織(Kaori Mochizuki M.D) 


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