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2012年9月

マイコプラズマ肺炎 特徴と対策 《Vol.15》

マイコプラズマとはウィルスと細菌の中間に位置する病原体、
 マイコプラズマ・ニューモニエの感染で起こる肺炎です。

 

《秋から冬にかけて、長引く咳にご注意ください!》

蒸し暑い日が続いていましたが、ここ数日で一気に秋がやってきました。気温や湿度の変化や夏の疲れが免疫力を低下させる為、この季節は風邪症状の多い時期です。

最初はのどがひりひり。冷房のせいかなと思っていたら一気に熱が38度台!のどの痛みが引いてくるのと同時に酷い咳で眠れない。市販薬を試したが、布団に入ると咳が止まらず朝方も苦しくて目が覚める。このような症状の患者様がたくさんいらっしゃいます。

お話を伺うと、ご家族が同じような症状にあったり、春にも同じような症状になったことがある、冷房を付けたまま寝てしまった、とおっしゃる方が多いです。

長引く咳の原因は「アレルギー性気管支炎」や「喘息様気管支炎」「百日咳」「タバコや環境汚染要因、有機溶剤等による慢性呼吸器不全」「心不全」「肺がん」など様々な原因がありますが、近年特に流行の兆しを見せており問題になっているのが、マイコプラズマ肺炎です。

症状・特徴

  • 流行はほぼ4年ごとの周期性を示し、一旦流行すると6~7か月にわたり遷延していましたが、近年はこのパターン通りではなく、通年見られるようになりつつある
  • 飛沫感染による濃厚感染であり、職場、学校、家庭内などの比較的閉鎖的な環境で地域的に流行。
  • 季節的には初秋から冬に多発する傾向がみられ、潜伏期間は2~3週間。
  • 38度程の発熱で発症し、長引くしつこい乾いた咳が特徴。咳は早朝、夜間就寝時に増強する傾向がある。
  • 経過は一般に良好で必ずしも入院加療は必要ではないことが多いのですが、合併症のある時には入院治療も必要。

対処・予防

  • 閉鎖された空間に居たり、駅や乗り物など人の多い場所に行った場合は、必ず「うがい」「丁寧な手洗い」を慣行する。
  • 通常から十分な睡眠・ビタミンの摂取・栄養バランスのとれた食事・水分摂取などの基礎免疫力を高める生活習慣を心掛ける。

株式会社メディエイト産業医 望月香織 (Kaori Mochizuki M.D)


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