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2012年7月

熱中症 予防と対策 《Vol.13》

早めに症状に気が付き、早めの対処を行うことが熱中症には最も大切です

熱中症とは、暑熱環境において生じる身体の適応障害の事を言います。夏に気を付けたいのは
熱中症ですが、実は真夏より梅雨の時期も熱中症患者さんは多いのです。 
まだ、湿度の上昇に身体が慣れていない事や、気温の低い日と湿度の多い日、暑い日が交互に
やってくるため、湿度の変化に発汗作用が追い付かず曇った日であっても、湿度が多いとあっ
という間に熱中症になってしまいます。

201542216227.jpg 《症状:体の中で起きていること》 
 人間の体温は視床下部にある体温の中枢によって一定に保たれる
 ようにコントロールされていますが、高温・多湿の環境の中で
 水分の補給を行わずにいると、体温の上昇とともに血管内脱水を
 おこし、血液の循環不全が生じます。重症型では脳神経の障害、
 肝臓・腎臓等内臓障害、血液凝固機能の障害、筋肉の融解(横紋
 筋融解)が起こることがあり、死亡率の高いきわめて危険な状況
              になることもあります。


軽症  :こむら返りまたは立ちくらみだけ
中等症:強い疲労感、めまい、頭痛、嘔気、嘔吐、下痢、体温の軽度上昇
重症  :38度以上の高熱+脳神経症状(意識消失・せん妄状態・小脳症状・けいれん)+II度の症状

対処・予防

◆全身(特に腋下、鼠径部、頸部など)の冷却と経口摂取による水分補給が基本。経口摂取が
 難しい場合は点滴が必要なため、まずは出来る限り全身を冷やし、涼しく、風通しの良い場所
 で救急要請をする。

◆まずは冷やしたスポーツドリンクなどを飲ませる事が必要ですが、胃の動きも熱中症の場合は
 悪くなっており、一気に飲めば嘔吐してしまうため、数回に分けながら少しずつ飲用する。

◆夏場の閉鎖された場所での作業時には換気や湿度計、温度計などを数時間おきにチェックし、
 作業時間内には適宜、水分摂取を促す。


株式会社メディエイト産業医 望月香織 (Kaori Mochizuki M.D)


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