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禁煙の必要性

喫煙の与える影響は喫煙者であるご自身にとって肺がん、慢性呼吸不全、肺気腫などの呼吸器の辛い疾患の原因となるだけでなく、喉頭がん、舌癌、食道がん、胃癌、腎臓がんを始めとする悪性腫瘍の原因になるだけでなく、大動脈瘤や大動脈解離、心筋梗塞、脳梗塞、脳血管性痴呆、腎不全などの重大な疾患の原因の一つになります。
またさらに重篤な事は、喫煙されない周囲のご家族やご友人、同僚や見知らぬ方にも影響を及ぼしてしまっているのです。

タバコの煙には3種類あり、実際に喫煙する方が吸い込む(主流煙)と、タバコが燃える際に発生する時の煙(副流煙)、.喫煙する方の息から出る煙(呼出煙)があり、喫煙する方の周囲の方が副流煙や呼出煙を吸ってしまう事により喫煙者以上に健康被害をもたらされている事はあまり知られていません。

なぜなら副流煙に含まれる有害物質は喫煙者自身が摂取する主流煙よりも濃度が高く、タバコの煙として人の目に見えている煙の部分はたばこの有害物質の10パーセント以下にしかすぎず、1人の方がタバコを1本屋外で吸うだけで、知らないうちにドラム缶50本分の周囲の空気を汚染してしまっているのです。

喫煙者の吐息にはタバコを吸っていない時でも、一酸化炭素だけでなく、タバコに含まれる約4,000種類以上の有害物質が含まれており、特に一酸化炭素は喫煙者が最後の1本を吸ってから、最低8時間もの間喫煙者の吐息から放出されています。
 

<たばこの有毒物質の一部の例>

タール 石油

数百種類の発癌物質が含まれている、呼吸器の慢性障害の原因となる、
血管収縮作用により、心・脳・腎などへ悪影響をおよぼす、動脈硬化を
促進する

アセトン ペンキの除去剤 生殖能又は胎児への悪影響あり、慢性神経毒性作用あり
ブタン ライター燃料 慢性神経毒性作用あり
ヒ素 アリ殺虫剤 発癌作用あり、肝障害や末梢血管障害を来す
カドミウム カーバッテリー 発癌作用あり、易骨折性となる、高尿酸血症を悪化させる、腎不全を発症する
一酸化炭素 車の排気ガス 酸素を欠乏させ、長期では心・脳・腎などの低酸素による障害の一因となる、
血管の酸化・老化現象を促進させる
トルエン 工業溶剤 中枢神経麻痺、知覚異常、呼吸困難、中毒性精神病

 

<1年間1日20本以上喫煙する方の肺にたまるタールの量>

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禁煙治療を受ける事はご自身の健康を維持し、重篤な疾病を発症しないためだけではなく周囲の方やご家族、ご友人の健康を守る事にもつながります。

近年は数年後のオリンピックに向けて禁煙治療に対する各自治体から補助金を受給する事が出来る場合がありますので、一度お住まいの自治体に確認し、禁煙治療をお受け下さい。

                         もちづき内科クリニック 院長 産業医 望月香織

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産業医紹介ナビが提携している、もちづき内科クリニックでは禁煙外来を開設致しました。
禁煙治療をご希望される方はクリニックまでお問い合わせください。

もちづき内科クリニック
https://www.mochizuki-medical.com

東京都品川区戸越4-9-12 東急大井町線 戸越公園 徒歩3分
電話:03-6426-2711

 

花粉症 - 飛散前から対策しよう -

いよいよ花粉症のシーズンです。花粉症は例年2-5月頃まで続き、くしゃみ、鼻水、鼻詰まりなど
の症状があります。
花粉症は、一度かかると毎年繰り返し、仕事や勉強にも支障が出るなど生活の質に影響を及ぼし
ます。少しでも症状を軽減できるよう対策しましょう。


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初期療法で症状軽減

花粉の飛散が始まり、症状が重くなってから治療を開始したのでは、炎症が進み回復まで時間が
かかります。
近年は花粉が飛散する前から治療を開始し、症状の進行を防ぐ「初期療法」が定着してきています。
花粉の飛散が始まる2週間程度前から飛散が終わる時期まで薬物治療を続けることで、くしゃみ・
鼻水・鼻詰まりなどのアレルギー症状の軽減に効果があります。
1月末から2月上旬を目安に早めに治療を開始しましょう。
 

日常生活で気を付けよう!!花粉症予防

・マスク・帽子・めがねの着用
・表面がツルツルした素材の服を選ぶ(ウールを避けポリエステルやナイロン、革など)
・帰宅時は衣服や髪を良く払う
・うがい・手洗い・洗顔をこまめに行う
・洗濯物は外干しを避ける
・こまめに掃除を行う
・空気清浄機を使う
・正しい生活習慣で、偏った食事・睡眠不足・過労やストレスを避ける
 

花粉症の治療

花粉症の治療には、薬物療法の他、手術療法や免疫療法があります。 手術療法や免疫療法は
今シーズンの花粉症対策としては難しいですが、自身のライフスタイルや症状の程度などを総合的
に考え自分にあった治療法を検討してみる事もよいでしょう。

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薬物療法

主に抗アレルギー薬の内服と点鼻や点眼薬を使用。花粉飛散の2週間前から使用を開始すると症状
が弱くなる事が知られている。

手術療法

レーザーで鼻の粘膜を焼き、粘膜での反応を少なくして症状の軽減を図る手術。花粉が飛散する
約1カ月前までに耳鼻咽喉科で行う。

免疫療法

アレルギーの原因であるアレルゲン(スギ花粉であればスギのエキス)を投与し少しずつ体に吸収
させる事でアレルギー反応を弱めていく治療法。
スギ花粉の場合は5-12月頃に開始し、毎日1回、最低2年継続する必要がある。

                         株式会社メディエイト 保健師 新井 望

 

50歳からの帯状疱疹ワクチン接種の必要性

「帯状疱疹」という疾患を一度は耳にされたことのある方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?85 歳の人の約半数が帯状疱疹を経験していると報告されており、80 歳までに3 人に1人が帯状疱疹を経験すると推定されています。

帯状疱疹は水痘帯状疱疹ウイルス(varicella-zoster virus)によって引き起こされ、主に前胸部や顔面、四肢などに小水疱を伴う皮疹が出来ます。
発疹が出る前に、皮膚が敏感になってピリピリとしたり、全身の疲労感を強く感じたり、食欲がなくなったり、頭痛や頸部痛がしたり、発疹の出る部分に痛みが出たりします。
その後水疱を伴った皮疹が出現し、発熱を伴ったり、頭痛や食欲不振から極度の脱水症状を起こしてしまう場合もあります。
 

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水痘帯状疱疹ウイルスはおもに小児期に多い初回の感染後に、脊髄の知覚神経や脳神経にウイルスが潜伏します。
その後、数年~数十年後に、疲労やストレスなどで免疫力が低下したり、抗がん剤や免疫抑制剤などを使用した治療を受けている際などに、再度、神経根に潜んでいたウイルスが再び活動を再開し、身体のいろいろな場所に水疱を伴った発疹として出現します。

帯状疱疹は特に高齢者では治療の開始が遅れてしまうと、帯状疱疹後神経痛が残りやすく、発疹が治癒後にも長期にわたって強い神経痛が残ってしまったり、
発疹の出現に伴い高熱が出る事によって起こる全身状態の悪化や、脱水症による腎不全、脳炎、髄膜炎、血管炎、脳梗塞、横断性脊髄炎、運動神経炎、内臓播種性VZV 感染症、
角膜炎による失明など、様々な重篤な状態に移行してしまう場合もあります。

米国・カナダ・オーストラリアでは全国民に対し帯状疱疹ワクチンが推奨され、公的な費用補助も実施されていますが、近年、日本でも帯状疱疹の発症率を低減させ、重症化を予防する目的で、国立感染研究所でも50歳以上の方に対して帯状疱疹ワクチン接種を推奨するようになってきています。
(国立感染研究所帯状疱疹ワクチン ファクトシート参照:
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10601000-Daijinkanboukouseikagakuka-Kouseikagakuka/0000185900.pdf#search=%27%E5%B8%AF%E7%8A%B6%E7%96%B1%E7%96%
B9%E3%83%AF%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%B3+%E6%8E%A8%E5%A5%A8%27
)

帯状疱疹は、重症化や後遺症を避けるためには出来るだけ早急に治療を開始することが重要です。発疹や極度の疲労感、皮膚の感覚異常などの症状があらわれた場合には自己判断をせず早めに医療機関を受診し、内服薬や外用薬など、症状の程度に合わせた治療を受ける事が必要ですが、こういった状態にならないよう予防する目的で、当クリニックでも50歳以上の方に「帯状疱疹ワクチン」の接種を行っています。

しかし、喘息の既往がある方や薬剤・食物アレルギーのある方、免疫抑制剤や抗がん剤、ステロイド剤の治療を受けていらっしゃる方など、特定の疾患をお持ちの方はこのワクチンを接種する事が出来ない場合もありますので、ぜひ一度クリニックまでご相談下さい。

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産業医紹介ナビが提携している、もちづき内科クリニックでは帯状疱疹ワクチン接種が可能です。
ご希望される方は、クリニックまでお問い合わせください。
「帯状疱疹ワクチン」 価格:8,640円(税込み)

もちづき内科クリニック
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東京都品川区戸越4-9-12 東急大井町線 戸越公園 徒歩3分

電話:03-6426-2711

 

インフルエンザを予防しよう

インフルエンザの流行開始

厚生労働省は、12/14、2018年第49週(12/3-12/9)のインフルエンザ発生状況を公表し、定点当たりの報告数が1.7となり流行開始の目安である1.0を上回った事から流行シーズンに入ったと発表しました。流行シーズンの開始は例年並みとなっています。

インフルエンザは、例年12月から3月にかけて流行していますので、約3カ月間は、十分注意し対策をしっかり行いましょう。
 

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毎日行う!!インフルエンザ予防の基本

手洗い(外出後、食事前等こまめな手洗い。ハンドソープ、流水で15秒以上洗いましょう)

うがい(まずは口をゆすいでから。10秒程度ガラガラうがいをしましょう)

歯磨き(歯磨きはインフルエンザ予防に有効です。口腔内は清潔にしましょう)

マスク(使い捨ての不織布マスクを、隙間ができないように着けましょう)

睡眠(十分な睡眠は抵抗力を高めます。ゆっくり休む習慣をつけましょう)

食事(1日3食バランス良く。体を温める温かい食事やビタミンを多く含むものを摂りましょう)
 

インフルエンザにかかってしまったら(新しい治療薬)

2018年3月に「ゾフルーザ」というインフルエンザウイルスの新薬が発売されました。
ゾフルーザは、内服薬で1回飲むだけで治療が終了します。これまでの薬は、1日2回×5日間の内服(タミフル)や吸入(リレンザ)、1回のみの吸入薬(イナビル)でした。
症状が改善するまでの時間としては今までの薬と大差はないようですが、「ゾフルーザ」はウイルスの増殖を防ぐ薬で、今までの薬より感染ウイルス量の減少速度が速いことから、周囲への感染抑止効果も期待されています。

ゾフルーザは半年以上前に発売されていますが、3月と昨シーズンの終わり頃の発売であった為、本格的に使用されるのは今シーズンからとなります。
お薬の決定、使用に関しては、主治医としっかり相談し選択するようにしてください。

                              株式会社メディエイト 保健師 新井 望

 

適正飲酒~お酒の増える季節、適正飲酒で楽しく付き合いましょう~

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適量・適正飲酒

アルコールの適量には個人差がありますが、厚生労働省が推進する「健康日本21」によると、「節度ある適度な飲酒」は1日平均純アルコールにして約20g程度とされています。飲酒はこの程度を目安とし、ほどよくお酒を楽しみましょう。
アルコールの代謝能力には個人差があります。お酒が弱い人や女性、高齢者であればこの基準よりも少なめを適量と考えましょう。

飲み会の席などでの「イッキ飲み」や「無理強い」は急性アルコール中毒や死につながることもある危険な飲み方です。絶対にやめましょう。
お酒の席では、食べながら、談笑しながら、ゆっくりとお酒を楽しみましょう。
 

アルコール約20gを含む量

・ビール(アルコール度数5度)…中瓶1本(500ml)
・ワイン(アルコール度数14度)…1/4本(180ml)
・日本酒(アルコール度数15度)…1合(180ml)
・焼酎(アルコール度数25度)…0.6合(110ml)
・ウイスキー(アルコール度数43度)…ダブル1杯(60ml)
 

お酒の酔いはすぐには回らない

アルコールは、胃や小腸から吸収され血液に入り、脳に到達します。そのため、お酒を飲んだ直後は酔った兆候が出ません。しばらくして必ず酔いが回ってきますので、酔っていないと勘違いしないよう気を付けないといけません。
 

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アルコールと睡眠

お酒を飲むと寝つきが良くなったように思われますが、アルコールには利尿作用があり尿意で起きてしまう、のどが渇いて起きてしまうなど中途覚醒につながります。
また、深酒をして眠りにつくと、アルコールを分解するために体が活動状態になり、眠りが浅くなり脳や体をしっかりと休められない状態となります。

お酒が絶対NGと言うことはなく、適量であればリラックス効果もありますので、深酒せず適量で楽しみましょう。就寝前のお酒は、就寝の4時間前迄に済ませると良いでしょう。

                             株式会社メディエイト 保健師 新井 望

 

冬場の水分補給

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冬場も水分補給を忘れずに

水分補給が必要なのは、汗をかきやすい夏場だけだと思っていませんか?

私たち人間の体の約60%は水分です。毎日食べ物や飲み物などから2~2.5リットルの水分を摂取し、
尿や便、汗などで同じくらいの量の水分を体から排出しています。
これは季節が変わってもあまり変わりません。

冬場は空気の乾燥により体表の水分が蒸発したり、喉の渇きも感じにくいため、気づかないうちに
水分不足になっていることもあります。冬場でも水分補給は大切なのです。
 

風邪・インフルエンザなどの予防にも水分補給

風邪やインフルエンザの予防としては、手洗い、うがいに加えて水分補給も大事な予防策のひとつ
です。風邪やインフルエンザの原因となるウイルスは、空気が乾燥した状態で活発になり、感染する
リスクが高まります。

水分補給は喉や鼻の粘膜をうるおしてウイルスの侵入を防ぐ事や、侵入したウイルスが咳や痰となり
体外に排出する事を助けます。
 

脳卒中・心筋梗塞予防にも水分補給

冬場には脳卒中や心筋梗塞の発症が増えます。
これは寒くなって血圧が上昇することも一因ではありますが、水分補給も大きく関わっています。
冬場は喉の乾きを自覚しにくい事や、汗をかかなくなるなどの理由で水分摂取が少なくなります。
体内の水分が少なくなると、血液ドロドロの状態となり、結果として脳卒中や心筋梗塞を引き起こす
可能性が高くなります。
 

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水分補給の目安

一日に必要な水分量の目安は「体重(kg)×30ml」です。
体重50kgの方であれば、一日1500mlが目安です。
こまめな水分補給で、ご自身の体格にあった適量の水分補給を心がけましょう。

水分補給は常温の水またはぬるま湯の摂取がお勧めです。
冷たい水は身体を冷やしてしまいます。
また、コーヒーやお茶などは利尿作用があるため水分補給としてはお勧めしません。

                        株式会社メディエイト 保健師 新井 望

 

「風邪」予防しましょう

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風邪とは

風邪は病名ではありません。様々な病原体が鼻や喉などに付着しておこる様々な症状をまとめて
「風邪」と呼んでいます。

風邪の80~90%はウイルス感染によるもので、ウイルスの種類は200種類以上あるといわれています。
気温や湿度が下がり始めたこの時期は風邪をひきやすくなる時期ですので、注意が必要です。

風邪のほとんどの原因であるウイルスに対して、抗生物質は効きません。風邪薬は、熱や鼻水、咳など
の苦しい症状を和らげるために使用する対処療法であり、ウイルス感染そのものを治すものではありま
せん。

風邪を治すのは自然治癒力です。自分の免疫の力で治りやすくなるようサポートしてあげる事が治療の
基本です。
 

風邪予防のポイント

体内にウイルスを取り込まない

手洗いは感染症対策の基本で最も重要です。 せっけんと流水を用いきれいに洗い流す習慣をつけま
 しょう。
マスクは正しく使いましょう。鼻とマスクの間に隙間が開かないように、装着時に小鼻の横を抑え
 つけたり、マスクの内側に小さく折ったティッシュを挟む事も効果があります。

規則正しい生活リズム

・抵抗力をつけるためには、疲労をためないことが大切です。十分な睡眠、バランスの良い食事、
 ビタミン補給、水分補給、適度な運動で日ごろから体調を整えましょう。

体温を調節する

・暖房や加湿器を適度に使用しましょう。
・厚着は体温調節機能を低下させ、寒さに対する抵抗力を弱めてしまします。厚着、極端な薄着は避け
 ましょう。
・入浴は血行を良くし抵抗力を高めます。じっくり温まり、お風呂から出た後も湯冷めしないよう保温
 しましょう。

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職場で確認!! 咳エチケット

他人への感染を防ぐため、咳エチケットを行いましょう。

○ ⇒・マスクを着用
  ・ティッシュ、ハンカチで口や鼻を覆う
  ・袖で口、鼻を覆う

× ⇒・何もしないで咳やくしゃみをする
   →しぶきは2mほど飛びます。他人に病気をうつす可能性があります。
  ・咳やくしゃみを手でおさえる
   →咳やくしゃみを手でおさえると、その手にウイルスが付着します。ドアノブなどを介して
   他の人に病気をうつす可能性があります。

                          株式会社メディエイト 保健師 新井望

 

外国人労働者の雇用における快適環境づくり

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近年、外国人労働者は増え続けており、人手を求める企業にとっても良い傾向と言えます。しかし雇用するには留意しなくてはならない点も多く、外国人労働者がストレスを貯めないためにもサポート体制を整えていくことが大切です。当コラムでは、外国人労働者の現状や労働に関する注意点、問題解決のための産業医の利用などについてまとめています。
 

増え続ける外国人労働者

グローバル化が進む現代では、国境をまたいで働くことも珍しくありません。日本人が海外に出ることも、逆に外国人が日本に働きにやってくることもよくあります。
 
実際、外国人労働者の数はほとんど毎年増え続けており、100万人という数もはるかに超えています。日本では少子高齢化なども影響し、人口そのものが減少傾向にあることから人手不足に悩む企業も多いです。そのため外国人労働者の需要も高まり、雇用する企業も増えることとなりました。
 
さらに最近では、技能実習制度の活用が進んだことで技能実習生の増加が顕著になっています。人手が欲しい企業からすれば労働者が増えるのは嬉しいことで、仕事意欲のある外国人労働者を雇用するメリットも大きいと言えます。一方で、意思の疎通がうまくできていないことなどからトラブルが起きてしまうこともあるため、雇用に際して注意すべき点もいくつかあります。
 

外国人労働者を雇用する注意点

外国人労働者の雇用では、認識の違いから問題に発展するケースが多いため、基本的に企業が外国人労働者に各種の説明をすることが求められます。できるだけ理解される内容に間違いがないようコミュニケーションを図りましょう。しかし雇用対策法にもとづいて定められた雇用・労働条件に関する指針は、努力義務にとどまるものがほとんどです。
 

募集や採用

外国人労働者の募集について、国外において直接募集する場合には事前に公共職業安定所への届け出が必要になります。国外からの斡旋を受ける場合であれば、職業紹介事業の許可を持っていることの確認をしましょう。採用については、在留資格に就労が認められていることを確認し、公平な選考をするよう配慮しましょう。
 

労働条件

企業は、外国人労働者が労働時間や賃金について理解ができるように説明する必要があります。賃金についてはその計算や支払い方法、税金、雇用保険料などの説明も理解できるように努めなければいけません。ここに誤解が生じ、企業と外国人労働者との間で認識のズレがあれば、のちにトラブルが起こるリスクがあります。できるだけ企業は外国人労働者が労働条件を理解できるよう、その内容を明らかにした雇入通知書の交付に努めましょう。
 
労働時間の管理については、一般の労働者と同じく適正な労働時間管理を行い、法定労働時間の遵守をしましょう。また企業は労働者名簿、賃金台帳を調製するものとし、その際外国人労働者の家族の住所や、そのほか緊急時における連絡先も把握するよう努めましょう。
 

労働環境

当然、外国人労働者がいる環境でも労働安全衛生法に則った取り組みが必要です。そのため機械設備や安全装置、保護具の使用方法については確実に理解してもらうよう説明が必要です。労働災害時に使うと思われる指示や簡単な合図についても習得してもらえるよう説明しましょう。
 
この他、衛生教育や災害防止に対する様々な配慮、健康診断なども同様に実施します。産業医によって健康指導・健康相談も実施されますが、いずれも努力義務とされています。
 

労災保険の確保

労災保険の制度について、保険給付に関する請求手続きなどは雇い入れ時に分かりやすく伝える配慮が必要です。実際に労働災害が発生した場合、相談に応じ、労災保険給付の請求手続きを代行し必要な援助を行うようにしましょう。
 

雇用の安定や福祉

企業は外国人労働者が適切な宿泊施設を確保することや、医療・文化・体育・レクリエーションなどの施設の利用について十分な機会が保障されるように努めます。日本の生活習慣や文化などについても指導を行い、相談に応じることも求められます。
 
職業能力の向上にも配慮し、安易な解雇はしないようにしましょう。やむを得ない場合は公共職業安定所、日系人雇用サービスセンターなどを利用しサポートに努めましょう。
 

外国人労働者は必要不可欠

これまでの傾向から見ても、まだまだ外国人労働者は増え続けていくことが考えられます。働き手が減り続ける日本にとって、外国人労働者は必要不可欠な存在です。労働市場も広がり多様性が増してきています。これからより多くの業界や場面で外国人労働者が雇用されるようになるでしょう。企業としても就労意欲の高い労働者が入ってくると従業員全体のモチベーション向上に繋がるなど、良い効果が期待できます。
 
雇用した場合、上手く付き合っていくためには上記の注意点などをしっかりと把握していかなければなりません。しかし問題なのは、上記のほとんどが努力義務であり完全な企業の義務ではないということです。そのためサポート体制が整っていない職場もまだまだ多いようです。外国人労働者の労務管理をしていくためには、コミュニケーションを密に取り、業務内容をマニュアル化しておくことも重要です。
 

英語能力の高い産業医が必要不可欠

慣れない環境で労働するのは大きな負担となり、外国人労働者にはストレスがかかりやすい傾向があります。できるだけこの状態を解消できるようにしましょう。外国人労働者を雇用するにあたり、快適環境を作るためには外国人雇用管理アドバイザーを利用することもできます。外国人労働者の雇い入れに対する疑問点などがあれば相談に応じてくれます。費用は無料で、公共職業安定所で申し込みができます。直接事業場にアドバイザーが派遣されるため利用するメリットは大きいと言えます。
 
しかし雇用管理の改善などが目的で、言語レベルもバラバラです。外国人労働者のメンタルや健康面への対策も合わせて行っていくには、産業医との連携をしていくと良いでしょう。産業医であれば社内の労働環境も把握しており、事業生産性を高めることにも貢献してくれます。外国人労働者を雇用している、または今後していく予定があるなら、英語能力の高い産業医を選任することがおすすめです。
 
株式会社 MEDIATEでは、長年の産業医紹介事業の経験から、英語能力の高い産業医を紹介可能です。もし外国人労働者へのメンタルケアの面でお悩みの場合は、ご相談ください。
 
 

オフィス職場における職場巡視

職場巡視というと、工場や有害物質を扱う職場をイメージする方が多いと思いますが、
オフィス職場であっても産業医や衛生管理者による職場巡視が必要です。
オフィス職場の職場巡視をする際に確認する事が望ましいポイントをご紹介します。
 

1.過重労働や健康状態の確認

産業医が職場に出向く機会は少ないのではないでしょうか。だからこそ、職場巡視で出向いた際には
職場の管理者や従業員から過重労働等を含む業務の状況や季節的な疾患を含む健康状態の確認等を
直接確認する良い機会となります。

巡視時には、職場ごとの過重労働の情報や感染症情報等の事前情報があると効果的です。
 

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2.VDT(Visual Display Terminals)作業状況の確認

オフィス職場の多くでPC作業が行われていると思います。VDT作業の作業環境管理の状況(作業者の
姿勢や、配置、明るさ等)確認や、健康障害の予防するために取り組んでいる、または注意喚起されて
いる事を確認し、産業医からアドバイスをもらいましょう。

 

3.温度や湿度、照度等の確認

実際にオフィスに入ることで、温度や湿度は適切か、空気の流れに問題はないか等、職場環境が快適
かを確認しましょう。温度計や湿度計の設置場所が適切かの確認も大切です。

また、事務所則に基づいて2か月毎に測定されている結果も、職場巡視に合わせて確認しましょう。
 

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4.災害対策

万が一の地震や、火災に備えた対策がされているかの確認は重要です。避難経路の確保や表示、地震
対策として設置物が固定されているかの確認、災害時に必要な物品が揃っているかの確認等を定期的
に行いましょう。

 

5.喫煙対策

職場内での分煙、受動喫煙防止対策がきちんと行われているかを確認しましょう。実際に巡視する
ことで、匂いの漏れがないか、喫煙室の管理に問題はないか等定期的に状況を確認して行くことが
大切です。
                         株式会社メディエイト 保健師 新井 望

 

逆流性食道炎

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逆流性食道炎とは

逆流性食道炎とは、胃酸が胃から食道に逆戻りする事により食道部分に炎症が起こる病気です。胃液は強い酸性のため、食道に逆流すると食道の粘膜を刺激して食道の粘膜がただれたり、潰瘍ができたりします。

主な症状としては、胸やけや呑酸(すっぱい、苦いゲップ)等です。
主な原因としては、食道と胃のつなぎめにあたる下部食道括約筋の筋肉の弛みと、胃酸の増えすぎです。

通常は下部食道括約筋が胃酸の逆流を防いでいますが、この筋肉が緩むことで逆流がおこります。
これは、加齢によるものの他、脂肪分の摂りすぎ等が食道の筋力を弛めています。また、油っぽいもの、甘いもの、酸っぱいものや刺激の強いもの、アルコールやたばこは胃酸の分泌を高めます。
以前は高齢者に多い病気とされていましたが、最近は年齢に関係なく増えています。

逆流性食道炎は、命に関わる病気ではありませんが、生活の質(QOL)を低下させます。
年齢に関係なく、日ごろから生活習慣に気を付けることが大切です。
 

逆流性食道炎の症状チェック

 □ 胸やけがする
 □ 酸っぱいものや苦いものがこみ上がってくる
 □ ゲップが良く出る
 □ 喉に違和感がある
 □ 喉がイガイガする
 □ 咳が出る
 □ お腹に膨満感がある
 

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逆流性食道炎の症状

・肥満に注意、食べ過ぎ、早食いをやめ腹八分目を心がける
・脂っこい食事、香辛料など刺激の強い食事は控える
・煙草は控え、アルコールは適量に
・食後はすぐ横にならない、寝るときは枕を10-20cm高めにするとよい
・姿勢に注意、前かがみの姿勢をさける
・お腹をしめつけない、ベルトやコルセット、ガードル等お腹を締め付ける物は身に着けない
・ストレスをためない生活を心がける

                       株式会社メディエイト 保健師 新井 望