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働き方改革~産業医の権限強化①~

少子高齢化による労働人口の減少、長時間労働と過労死問題、労働生産性の低さ等の問題が背景にあり、日本企業の労働環境を大幅に見直す取り組み「働き方改革」が2019年4月~始まります。働き方改革関連法の中には、残業時間の上限規制等「健康確保対策」についても定められています。

産業医業務でみるポイント

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時間外労働の上限規制の導入

初めて法律で時間外労働時間の上限が定められました。
原則として時間外労働は月45時間迄、年間360時間を超えてはいけません。
臨時時的な特別な事情がある場合でも年720時間、単月100時間未満(休日労働含む)、複数月平均80時間(休日労働含む)を限度に設定されました。
産業医による面接指導の対象者の基準は、時間外労働100時間から80時間に引き下げになりました。また、新技術・新商品などの研究開発者や高度プロフェッショナル制度の対象者は、100時間を超えると本人が希望しなくても面接指導が必須となっています。
 

産業医の勧告

産業医には勧告権があります。
産業医の立場から見て、職場改善が必要であれば、事業主に対して勧告を行います。
事業主は、産業医からの勧告を尊重し、勧告を受けたときは、その内容を衛生委員会に報告しなければならないとされました。
産業医の勧告内容とそれに対する実際の措置(措置をしない場合は理由)について記録し3年間保存しなければなりません。

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健康情報管理の構築

事業者は、産業医等の業務内容や健康相談を申し出る方法等を、常時各作業場の見やすい場所に掲示し周知する必要があります。
労働者がいつでも相談できるような環境を作ることが求められています。
また、産業医を中心に個人情報の管理体制をつくり、社員の健康情報をどのように保管、活用するのか、誰が見るのか、管理するのか等、社内ルールを明記・開示し、「個人情報は守ることができるのでいつでも産業医に相談してください」という体制を整えることが必要です。(次号に続く)  
 
                              株式会社メディエイト 保健師 新井 望

 

 

花粉症治療と薬の種類

もちづき内科クリニック院長 産業医 望月香織先生に花粉症治療と薬の種類について伺いました。
 

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花粉症の季節到来ですね。クリニックを受診される患者様や産業医として訪問する企業の従業員の皆様もこの時期は、花粉症の症状で悩まれている方が多いようです。

花粉症とは、スギやヒノキ、雑草などの植物や木々の花粉が鼻、目、耳、気管支の粘膜に触れることによって鼻水やくしゃみ、鼻づまり、耳の中のかゆみ、咳、目のかゆみなどのアレルギー症状を引き起こすことを指します。

日本は戦後にたくさんのスギやヒノキの木を植樹しました。そのおかげで山は豊かになりましたが戦後70年が経過し、木々が立派に成長したため逆に非常に大量のスギ花粉が飛散することになり、そのため日本では花粉症の原因の約70%がスギ花粉症と言われています。

近年は日本に住まれている在留外国人の方々も増加していますが、日本はとくに春スギ花粉が大量に飛散するので、初めて花粉症の症状が出現し、医療機関を受診するかたが増えてきています。
 

花粉症の症状

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花粉症の症状は主にくしゃみ、透明でサラサラした鼻水、鼻詰まり、鼻出血などのアレルギー性鼻炎の症状と、目の充血やかゆみ、痛みなどのアレルギー性結膜炎の症状、耳のかゆみ、耳閉感、目眩などの耳の症状、咳や痰、息切れなどの呼吸器の症状、頭痛や黄色鼻水、首や顔面の痛みなどの副鼻腔炎症状、腹部膨満感や便秘、嘔気、食欲不振などの消化器症状、口の中の違和感や口内炎、喉の痛みなどの口腔内症状、微熱や倦怠感などの全身症状があります。

花粉症は、各患者さんの免疫力の低下や疲労の状態、その年に飛散する花粉の量によっても出現する症状や症状の強さが変化します。

また花粉症のいわゆる典型的な鼻水、目のかゆみと言った症状がある場合、その症状を風邪の症状だと思い、医療機関を受診するタイミングを逃し、花粉症の治療が遅れてしまう場合があります。

花粉症は風邪の症状と重複する症状も多く、また風邪をきっかけに花粉症の症状が悪化する場合もあるので、春や秋に鼻水や鼻閉、頭痛などの症状がある場合には自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
 

花粉症が悪化してから治療を始めると一度出現した症状が落ち着きずらくなり、薬の効果が充分に出るまでに時間がかかってしまいます。最近では、1月末くらいから、内服や点眼、点鼻薬での治療を少しずつ始める初期治療という方法が推奨されています。

花粉症の強い症状が現れる時期を遅らせたり、症状を軽くしたり、症状が出現する期間を短くする、薬剤の使用を少なくできるなどの良い点がありますので早めの受診をお勧めします。
 

花粉症の薬の種類

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花粉症の薬には大きく分けて
 1. 内服薬
 2. 点鼻薬
 3. 点眼薬
があり、

内服薬には
アレルギー症状自体を抑制する
 1. 第2世代抗ヒスタミン薬
 2. ケミカルメディエーター遊離抑制薬
 3. Th2サイトカイン阻害薬
があり、症状に合わせて選択し、場合によっては2種を併用します。

鼻閉の症状に対しては
 1. 抗ロイコトリエン薬
 2. 抗プロスタグランジン薬
 3. トロンボキサンA²阻害薬
 4. Th2サイトカイン阻害薬
 5. 鼻噴霧用ステロイド薬
などを処方し、

くしゃみ・鼻水が喉にたれてくるなど複合した症状の方には
 1. 鼻噴霧用ステロイド薬
 2. 第2世代抗ヒスタミン薬
を併用したり、

鼻閉を主とする症状の方には
 1. 鼻噴霧用ステロイド薬
 2. 抗ロイコトリエン薬または抗プロスタグランジン薬またはトロンボキサンA2阻害剤
を併用するなどの方法があります。

また点鼻薬にも抗アレルギー薬とステロイド点鼻薬があり、その中にも作用強さや、パウダー剤、細かな霧状の噴霧剤の違いなどがあり症状に合わせて選択します。

点眼薬にも同様に、抗アレルギー薬、抗ヒスタミン薬、ステロイド剤があり、当院では主に抗アレルギー点眼薬と抗ヒスタミン点眼薬を処方しております。

理由としましては万が一緑内障などをお持ちでもご自身で気が付いていらっしゃらない場合や、眼球や角膜に何らかの疾患がある場合にステロイド点眼薬を使用することにより症状が悪化する可能性があるため、抗アレルギー、抗ヒスタミン点眼薬に効果が見られない場合には当院では安易なステロイド点眼薬の処方をせず、眼科の専門医をご紹介しております。
 

日常生活からの改善

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花粉症をはじめとしたアレルギー疾患にとっては全般的に日常生活の改善も重要です。
 1. 睡眠時間の確保 (6-7時間/日)
 2. バランスの取れた食事(粘膜の免疫力強化の為のビタミン、ミネラル、良質なタンパク質の摂取)
 3. 口腔内ケア(歯磨きやうがい、入れ歯の正しい、定期的な歯石クリーニングなど)
 4. 定期的な運動(全身の血液循環を良くすることで身体全体の免疫力を上げるため)
が必要です。

また近年は腸内細菌とアレルギー疾患の関連について世界中の医師や研究者が研究を続けており、ある種の乳酸菌を定期的に摂取し、腸内環境を改善、腸内細菌叢を整えることでアレルギー疾患の症状を緩和することが出来ると言う結果が出ていますので、定期的な乳酸菌の摂取やサプリメントの摂取もアレルギー治療には推奨されはじめています。

生活習慣改善、サプリメントを上手に取り入れ花粉症に負けない体づくりをめざしましょう。

もちづき内科クリニック院長 産業医 望月香織
 

麻しん(はしか)について

国立感染症研究所は2月26日、2019年に入ってからの麻しん(はしか)の患者数が2/26迄で222人に
なったと発表しました。

直近の1週間では48人が新たに感染し、過去10年で最多ペースとなっており、今後も注意が必要です。
 

麻しんとは

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麻しんは、麻しんウイルスによる感染症で、「はしか」とも呼ばれます。空気感染が主な感染経路です。

非常に強い感染力を持ち、麻しんに対する免疫を持たない人が、感染している人に接すると、ほぼ100%
の人が発症し、一度感染して発症すると一生免疫が持続すると言われています。

麻しん患者の半数以上は成人で、成人が麻しんに感染すると子供より重症化しやすいと言われています。
重症化すると、肺炎や中耳炎を合併しやすく、患者1000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われてい
ます。 
 

  潜伏期間:10~12日の潜伏期間を経て発症。
   ↓
  初期(カタル期):発熱、咳、鼻水、のどの痛み等風邪に似た症状、目の充血や目やにが2~4日続く。
   ↓
  発症期:39度を超える高熱とともに全身に発疹ができる。
   ↓
  回復期:解熱後、赤い発疹は黒ずんだ色素沈着となりしばらく残る。
         合併症がなく重症化しなければ発症から7~10日で回復。
 

予防法は?

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麻しんの最も有効な予防方法はワクチン接種です。麻しんは、感染力が非常に強く、空気感染もする
ので、手洗い、マスクだけでは予防できません。

2006年以降は、1歳と5~6歳の2回定期接種となっているので、きちんと受けていれば免疫を獲得でき
ていると考えられます。それ以前は、1回の定期接種や任意接種であったため、多くの方は十分な免疫
がついていない可能性が大きいのです。

麻しんにかかったことがない方は、母子手帳などでワクチンの接種回数を確認し、ワクチン接種を2回
受けていない方はワクチン接種を検討してみましょう。
採血で抗体検査での確認も可能です。ワクチン接種や抗体検査は医療機関で相談できます。 
 

感染の疑いがある場合は

感染拡大を防ぐために、感染の疑いがある場合は医療機関に連絡をしてから受診するようにしてください。

                           株式会社メディエイト 保健師 新井 望

 

 

禁煙の必要性

喫煙の与える影響は喫煙者であるご自身にとって肺がん、慢性呼吸不全、肺気腫などの呼吸器の辛い疾患の原因となるだけでなく、喉頭がん、舌癌、食道がん、胃癌、腎臓がんを始めとする悪性腫瘍の原因になるだけでなく、大動脈瘤や大動脈解離、心筋梗塞、脳梗塞、脳血管性痴呆、腎不全などの重大な疾患の原因の一つになります。
またさらに重篤な事は、喫煙されない周囲のご家族やご友人、同僚や見知らぬ方にも影響を及ぼしてしまっているのです。

タバコの煙には3種類あり、実際に喫煙する方が吸い込む(主流煙)と、タバコが燃える際に発生する時の煙(副流煙)、.喫煙する方の息から出る煙(呼出煙)があり、喫煙する方の周囲の方が副流煙や呼出煙を吸ってしまう事により喫煙者以上に健康被害をもたらされている事はあまり知られていません。

なぜなら副流煙に含まれる有害物質は喫煙者自身が摂取する主流煙よりも濃度が高く、タバコの煙として人の目に見えている煙の部分はたばこの有害物質の10パーセント以下にしかすぎず、1人の方がタバコを1本屋外で吸うだけで、知らないうちにドラム缶50本分の周囲の空気を汚染してしまっているのです。

喫煙者の吐息にはタバコを吸っていない時でも、一酸化炭素だけでなく、タバコに含まれる約4,000種類以上の有害物質が含まれており、特に一酸化炭素は喫煙者が最後の1本を吸ってから、最低8時間もの間喫煙者の吐息から放出されています。
 

<たばこの有毒物質の一部の例>

タール 石油

数百種類の発癌物質が含まれている、呼吸器の慢性障害の原因となる、
血管収縮作用により、心・脳・腎などへ悪影響をおよぼす、動脈硬化を
促進する

アセトン ペンキの除去剤 生殖能又は胎児への悪影響あり、慢性神経毒性作用あり
ブタン ライター燃料 慢性神経毒性作用あり
ヒ素 アリ殺虫剤 発癌作用あり、肝障害や末梢血管障害を来す
カドミウム カーバッテリー 発癌作用あり、易骨折性となる、高尿酸血症を悪化させる、腎不全を発症する
一酸化炭素 車の排気ガス 酸素を欠乏させ、長期では心・脳・腎などの低酸素による障害の一因となる、
血管の酸化・老化現象を促進させる
トルエン 工業溶剤 中枢神経麻痺、知覚異常、呼吸困難、中毒性精神病

 

<1年間1日20本以上喫煙する方の肺にたまるタールの量>

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禁煙治療を受ける事はご自身の健康を維持し、重篤な疾病を発症しないためだけではなく周囲の方やご家族、ご友人の健康を守る事にもつながります。

近年は数年後のオリンピックに向けて禁煙治療に対する各自治体から補助金を受給する事が出来る場合がありますので、一度お住まいの自治体に確認し、禁煙治療をお受け下さい。

                         もちづき内科クリニック 院長 産業医 望月香織

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産業医紹介ナビが提携している、もちづき内科クリニックでは禁煙外来を開設致しました。
禁煙治療をご希望される方はクリニックまでお問い合わせください。

もちづき内科クリニック
https://www.mochizuki-medical.com

東京都品川区戸越4-9-12 東急大井町線 戸越公園 徒歩3分
電話:03-6426-2711

 

花粉症 - 飛散前から対策しよう -

いよいよ花粉症のシーズンです。花粉症は例年2-5月頃まで続き、くしゃみ、鼻水、鼻詰まりなど
の症状があります。
花粉症は、一度かかると毎年繰り返し、仕事や勉強にも支障が出るなど生活の質に影響を及ぼし
ます。少しでも症状を軽減できるよう対策しましょう。


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初期療法で症状軽減

花粉の飛散が始まり、症状が重くなってから治療を開始したのでは、炎症が進み回復まで時間が
かかります。
近年は花粉が飛散する前から治療を開始し、症状の進行を防ぐ「初期療法」が定着してきています。
花粉の飛散が始まる2週間程度前から飛散が終わる時期まで薬物治療を続けることで、くしゃみ・
鼻水・鼻詰まりなどのアレルギー症状の軽減に効果があります。
1月末から2月上旬を目安に早めに治療を開始しましょう。
 

日常生活で気を付けよう!!花粉症予防

・マスク・帽子・めがねの着用
・表面がツルツルした素材の服を選ぶ(ウールを避けポリエステルやナイロン、革など)
・帰宅時は衣服や髪を良く払う
・うがい・手洗い・洗顔をこまめに行う
・洗濯物は外干しを避ける
・こまめに掃除を行う
・空気清浄機を使う
・正しい生活習慣で、偏った食事・睡眠不足・過労やストレスを避ける
 

花粉症の治療

花粉症の治療には、薬物療法の他、手術療法や免疫療法があります。 手術療法や免疫療法は
今シーズンの花粉症対策としては難しいですが、自身のライフスタイルや症状の程度などを総合的
に考え自分にあった治療法を検討してみる事もよいでしょう。

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薬物療法

主に抗アレルギー薬の内服と点鼻や点眼薬を使用。花粉飛散の2週間前から使用を開始すると症状
が弱くなる事が知られている。

手術療法

レーザーで鼻の粘膜を焼き、粘膜での反応を少なくして症状の軽減を図る手術。花粉が飛散する
約1カ月前までに耳鼻咽喉科で行う。

免疫療法

アレルギーの原因であるアレルゲン(スギ花粉であればスギのエキス)を投与し少しずつ体に吸収
させる事でアレルギー反応を弱めていく治療法。
スギ花粉の場合は5-12月頃に開始し、毎日1回、最低2年継続する必要がある。

                         株式会社メディエイト 保健師 新井 望

 

50歳からの帯状疱疹ワクチン接種の必要性

「帯状疱疹」という疾患を一度は耳にされたことのある方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?85 歳の人の約半数が帯状疱疹を経験していると報告されており、80 歳までに3 人に1人が帯状疱疹を経験すると推定されています。

帯状疱疹は水痘帯状疱疹ウイルス(varicella-zoster virus)によって引き起こされ、主に前胸部や顔面、四肢などに小水疱を伴う皮疹が出来ます。
発疹が出る前に、皮膚が敏感になってピリピリとしたり、全身の疲労感を強く感じたり、食欲がなくなったり、頭痛や頸部痛がしたり、発疹の出る部分に痛みが出たりします。
その後水疱を伴った皮疹が出現し、発熱を伴ったり、頭痛や食欲不振から極度の脱水症状を起こしてしまう場合もあります。
 

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水痘帯状疱疹ウイルスはおもに小児期に多い初回の感染後に、脊髄の知覚神経や脳神経にウイルスが潜伏します。
その後、数年~数十年後に、疲労やストレスなどで免疫力が低下したり、抗がん剤や免疫抑制剤などを使用した治療を受けている際などに、再度、神経根に潜んでいたウイルスが再び活動を再開し、身体のいろいろな場所に水疱を伴った発疹として出現します。

帯状疱疹は特に高齢者では治療の開始が遅れてしまうと、帯状疱疹後神経痛が残りやすく、発疹が治癒後にも長期にわたって強い神経痛が残ってしまったり、
発疹の出現に伴い高熱が出る事によって起こる全身状態の悪化や、脱水症による腎不全、脳炎、髄膜炎、血管炎、脳梗塞、横断性脊髄炎、運動神経炎、内臓播種性VZV 感染症、
角膜炎による失明など、様々な重篤な状態に移行してしまう場合もあります。

米国・カナダ・オーストラリアでは全国民に対し帯状疱疹ワクチンが推奨され、公的な費用補助も実施されていますが、近年、日本でも帯状疱疹の発症率を低減させ、重症化を予防する目的で、国立感染研究所でも50歳以上の方に対して帯状疱疹ワクチン接種を推奨するようになってきています。
(国立感染研究所帯状疱疹ワクチン ファクトシート参照:
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10601000-Daijinkanboukouseikagakuka-Kouseikagakuka/0000185900.pdf#search=%27%E5%B8%AF%E7%8A%B6%E7%96%B1%E7%96%
B9%E3%83%AF%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%B3+%E6%8E%A8%E5%A5%A8%27
)

帯状疱疹は、重症化や後遺症を避けるためには出来るだけ早急に治療を開始することが重要です。発疹や極度の疲労感、皮膚の感覚異常などの症状があらわれた場合には自己判断をせず早めに医療機関を受診し、内服薬や外用薬など、症状の程度に合わせた治療を受ける事が必要ですが、こういった状態にならないよう予防する目的で、当クリニックでも50歳以上の方に「帯状疱疹ワクチン」の接種を行っています。

しかし、喘息の既往がある方や薬剤・食物アレルギーのある方、免疫抑制剤や抗がん剤、ステロイド剤の治療を受けていらっしゃる方など、特定の疾患をお持ちの方はこのワクチンを接種する事が出来ない場合もありますので、ぜひ一度クリニックまでご相談下さい。

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産業医紹介ナビが提携している、もちづき内科クリニックでは帯状疱疹ワクチン接種が可能です。
ご希望される方は、クリニックまでお問い合わせください。
「帯状疱疹ワクチン」 価格:8,640円(税込み)

もちづき内科クリニック
https://www.mochizuki-medical.com

東京都品川区戸越4-9-12 東急大井町線 戸越公園 徒歩3分

電話:03-6426-2711

 

インフルエンザを予防しよう

インフルエンザの流行開始

厚生労働省は、12/14、2018年第49週(12/3-12/9)のインフルエンザ発生状況を公表し、定点当たりの報告数が1.7となり流行開始の目安である1.0を上回った事から流行シーズンに入ったと発表しました。流行シーズンの開始は例年並みとなっています。

インフルエンザは、例年12月から3月にかけて流行していますので、約3カ月間は、十分注意し対策をしっかり行いましょう。
 

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毎日行う!!インフルエンザ予防の基本

手洗い(外出後、食事前等こまめな手洗い。ハンドソープ、流水で15秒以上洗いましょう)

うがい(まずは口をゆすいでから。10秒程度ガラガラうがいをしましょう)

歯磨き(歯磨きはインフルエンザ予防に有効です。口腔内は清潔にしましょう)

マスク(使い捨ての不織布マスクを、隙間ができないように着けましょう)

睡眠(十分な睡眠は抵抗力を高めます。ゆっくり休む習慣をつけましょう)

食事(1日3食バランス良く。体を温める温かい食事やビタミンを多く含むものを摂りましょう)
 

インフルエンザにかかってしまったら(新しい治療薬)

2018年3月に「ゾフルーザ」というインフルエンザウイルスの新薬が発売されました。
ゾフルーザは、内服薬で1回飲むだけで治療が終了します。これまでの薬は、1日2回×5日間の内服(タミフル)や吸入(リレンザ)、1回のみの吸入薬(イナビル)でした。
症状が改善するまでの時間としては今までの薬と大差はないようですが、「ゾフルーザ」はウイルスの増殖を防ぐ薬で、今までの薬より感染ウイルス量の減少速度が速いことから、周囲への感染抑止効果も期待されています。

ゾフルーザは半年以上前に発売されていますが、3月と昨シーズンの終わり頃の発売であった為、本格的に使用されるのは今シーズンからとなります。
お薬の決定、使用に関しては、主治医としっかり相談し選択するようにしてください。

                              株式会社メディエイト 保健師 新井 望

 

適正飲酒~お酒の増える季節、適正飲酒で楽しく付き合いましょう~

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適量・適正飲酒

アルコールの適量には個人差がありますが、厚生労働省が推進する「健康日本21」によると、「節度ある適度な飲酒」は1日平均純アルコールにして約20g程度とされています。飲酒はこの程度を目安とし、ほどよくお酒を楽しみましょう。
アルコールの代謝能力には個人差があります。お酒が弱い人や女性、高齢者であればこの基準よりも少なめを適量と考えましょう。

飲み会の席などでの「イッキ飲み」や「無理強い」は急性アルコール中毒や死につながることもある危険な飲み方です。絶対にやめましょう。
お酒の席では、食べながら、談笑しながら、ゆっくりとお酒を楽しみましょう。
 

アルコール約20gを含む量

・ビール(アルコール度数5度)…中瓶1本(500ml)
・ワイン(アルコール度数14度)…1/4本(180ml)
・日本酒(アルコール度数15度)…1合(180ml)
・焼酎(アルコール度数25度)…0.6合(110ml)
・ウイスキー(アルコール度数43度)…ダブル1杯(60ml)
 

お酒の酔いはすぐには回らない

アルコールは、胃や小腸から吸収され血液に入り、脳に到達します。そのため、お酒を飲んだ直後は酔った兆候が出ません。しばらくして必ず酔いが回ってきますので、酔っていないと勘違いしないよう気を付けないといけません。
 

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アルコールと睡眠

お酒を飲むと寝つきが良くなったように思われますが、アルコールには利尿作用があり尿意で起きてしまう、のどが渇いて起きてしまうなど中途覚醒につながります。
また、深酒をして眠りにつくと、アルコールを分解するために体が活動状態になり、眠りが浅くなり脳や体をしっかりと休められない状態となります。

お酒が絶対NGと言うことはなく、適量であればリラックス効果もありますので、深酒せず適量で楽しみましょう。就寝前のお酒は、就寝の4時間前迄に済ませると良いでしょう。

                             株式会社メディエイト 保健師 新井 望

 

冬場の水分補給

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冬場も水分補給を忘れずに

水分補給が必要なのは、汗をかきやすい夏場だけだと思っていませんか?

私たち人間の体の約60%は水分です。毎日食べ物や飲み物などから2~2.5リットルの水分を摂取し、
尿や便、汗などで同じくらいの量の水分を体から排出しています。
これは季節が変わってもあまり変わりません。

冬場は空気の乾燥により体表の水分が蒸発したり、喉の渇きも感じにくいため、気づかないうちに
水分不足になっていることもあります。冬場でも水分補給は大切なのです。
 

風邪・インフルエンザなどの予防にも水分補給

風邪やインフルエンザの予防としては、手洗い、うがいに加えて水分補給も大事な予防策のひとつ
です。風邪やインフルエンザの原因となるウイルスは、空気が乾燥した状態で活発になり、感染する
リスクが高まります。

水分補給は喉や鼻の粘膜をうるおしてウイルスの侵入を防ぐ事や、侵入したウイルスが咳や痰となり
体外に排出する事を助けます。
 

脳卒中・心筋梗塞予防にも水分補給

冬場には脳卒中や心筋梗塞の発症が増えます。
これは寒くなって血圧が上昇することも一因ではありますが、水分補給も大きく関わっています。
冬場は喉の乾きを自覚しにくい事や、汗をかかなくなるなどの理由で水分摂取が少なくなります。
体内の水分が少なくなると、血液ドロドロの状態となり、結果として脳卒中や心筋梗塞を引き起こす
可能性が高くなります。
 

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水分補給の目安

一日に必要な水分量の目安は「体重(kg)×30ml」です。
体重50kgの方であれば、一日1500mlが目安です。
こまめな水分補給で、ご自身の体格にあった適量の水分補給を心がけましょう。

水分補給は常温の水またはぬるま湯の摂取がお勧めです。
冷たい水は身体を冷やしてしまいます。
また、コーヒーやお茶などは利尿作用があるため水分補給としてはお勧めしません。

                        株式会社メディエイト 保健師 新井 望

 

「風邪」予防しましょう

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風邪とは

風邪は病名ではありません。様々な病原体が鼻や喉などに付着しておこる様々な症状をまとめて
「風邪」と呼んでいます。

風邪の80~90%はウイルス感染によるもので、ウイルスの種類は200種類以上あるといわれています。
気温や湿度が下がり始めたこの時期は風邪をひきやすくなる時期ですので、注意が必要です。

風邪のほとんどの原因であるウイルスに対して、抗生物質は効きません。風邪薬は、熱や鼻水、咳など
の苦しい症状を和らげるために使用する対処療法であり、ウイルス感染そのものを治すものではありま
せん。

風邪を治すのは自然治癒力です。自分の免疫の力で治りやすくなるようサポートしてあげる事が治療の
基本です。
 

風邪予防のポイント

体内にウイルスを取り込まない

手洗いは感染症対策の基本で最も重要です。 せっけんと流水を用いきれいに洗い流す習慣をつけま
 しょう。
マスクは正しく使いましょう。鼻とマスクの間に隙間が開かないように、装着時に小鼻の横を抑え
 つけたり、マスクの内側に小さく折ったティッシュを挟む事も効果があります。

規則正しい生活リズム

・抵抗力をつけるためには、疲労をためないことが大切です。十分な睡眠、バランスの良い食事、
 ビタミン補給、水分補給、適度な運動で日ごろから体調を整えましょう。

体温を調節する

・暖房や加湿器を適度に使用しましょう。
・厚着は体温調節機能を低下させ、寒さに対する抵抗力を弱めてしまします。厚着、極端な薄着は避け
 ましょう。
・入浴は血行を良くし抵抗力を高めます。じっくり温まり、お風呂から出た後も湯冷めしないよう保温
 しましょう。

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職場で確認!! 咳エチケット

他人への感染を防ぐため、咳エチケットを行いましょう。

○ ⇒・マスクを着用
  ・ティッシュ、ハンカチで口や鼻を覆う
  ・袖で口、鼻を覆う

× ⇒・何もしないで咳やくしゃみをする
   →しぶきは2mほど飛びます。他人に病気をうつす可能性があります。
  ・咳やくしゃみを手でおさえる
   →咳やくしゃみを手でおさえると、その手にウイルスが付着します。ドアノブなどを介して
   他の人に病気をうつす可能性があります。

                          株式会社メディエイト 保健師 新井望